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2004年

7月4日

LS-1 EDIT で、シフトタイミングの変更を行ってみました。表示の画像は、LS-1 EDIT の標準機能として備わっているデータ数値のテキスト書き出し機能により抽出したExcelファイルです。
「TPS%」で表示されている数値はスロットルの開度を%で表しており、入力されている数値は速度になります。
上段が純正値で、下段が変更値です。変更点はスロットル開度が31%以下における2→3速、3→4速へシフトアップされる速度と、4→3速、3→2速へシフトダウンされる速度の設定です。
変更により、パートスロットル時でも一定以上の速度に達するまで2、3速ギアをホールドさせることと、3、2速へのシフトダウンを早めに行わせることが適います。
またアイドリングも変更してみました。同じく上段が純正値で、下段が変更値になります。
こちらは水温が高い時のエアコン使用時にアイドリングを高く設定することで電圧低下を防ぎ、結果として電動ファン稼動力低下を防止することが狙いです。特にギアが入っていない時を高めに設定しました。同じウィンドゥに IDLE AIRFLOW 設定もありますが、この数値と回転数設定との関連性について現在のところ不明なため、変更は行っていません。
データの書き込みは4分もかからずに終わるので、バッテリー充電器を接続する必要も無く、バッテリー駆動するノートPCを助手席に置き、走行テストを行いながら、今日一日で5回の書き換えを行いました。
ミッションのシフト速度変更は街中の走行で効果を発揮しています。これまで40km/h辺りで直ぐに4速にシフトアップしてしまったのが、56km/hに達するまで3速をホールドします。そして一旦4速に入っても50km/h以下なら、スロットル開度18%以下でも3速にシフトダウンします。
また、26km/h以下にならないと2速にシフトダウンしなかったのが、32km/hで行われるためにエンジンブレーキが効き、STOP and GO の連続となる都内の渋滞路で効果を発揮しています。
ここで具体的な数値の公表はMagnuson社の知的財産を侵害する恐れがあるために行いませんが、パワーアップによるミッションへのダメージを回避するために、トルクコンバーターのロックアップ数値に大きな変更が行われていました。
簡単に言うと、パートスロットル(開度50%以下)における2〜4速時のロックアップが純正では40〜60km/hで行われていますが、Magnuson社の変更では96km/hになっています。つまり、一般道における走行でロックアップされる可能性は極めて低いことになり、トルクコンバーターがスリップすることでミッションへの直接的負荷を低減させていると同時に、発生するパワーに対して穏やかな加速感が得られています。
しかし、ロックアップされないとスリップ発生が大きくなり、クルーズ走行時の燃費悪化と共にダイレクト感が欠如することは避けられないので、これについて変更を行いました。
そしてこちらが新たに作成したデータです。
高負荷時ではミッションに負担を与えないように配慮すると共に、低負荷・クルーズ走行時には純正同様にロックアップ速度を低下してスリップを低減させ、レスポンスと燃費向上を狙いました。
強化ミッション装着時には、高負荷時でもロックアップ速度を低く設定してスリップをより低減させるつもりでいます。

9月10日(金)と10月22日(金)の午後、第3回、4回エビスサーキット走行会を開催いたします。
今回は東コースを使用します。ノーリスク専有となりますので、開催前日までキャンセル料はかかりません。募集台数は20台で、参加費は\10,000.です。
たくさんの参加申込をお待ちしております。

7月5日

一ヶ月程前に販売が開始されていましたが、C5のドアをガルウィング仕様にしてしまうキットがあります。お値段はUS$2695.もしますが、なかなか凄いです。

7月6日

日本国内での絶対販売量が少ないからでしょうか、ピレリコルサの315/30/18サイズが市場に全く見当たりません。また輸入発売元でも入荷の目処が全く立っていないとのことでした。
仕方が無いのでアメリカから輸入してしまおうかと画策中です。

7月9日

リア用で使用中のピレリ P-ZERO CORSA の315/30/18サイズをアメリカでGETしました。2週間後には手元に届く予定です。
日本国内販売価格に比べ、ちょうど運賃分(1本約US$85前後)だけ高くなってしまいましたが、入荷の目処が全く立っていない以上、仕方がありません。今後、日本国内での供給が完全に絶たれてしまうのであれば、別の候補を再度探ってみるか、船便でアメリカから大量に取らねばなりませんね・・・。でも一定本数以上をまとめて船便で送ってもらえば、価格面でも大差は無さそうです。
リアに10.5Jホィールを使用されいる方であれば、一般道使用でも雨天下以外なら超膨大なグリップを発揮してくれるので、お薦めの逸品です。
一方、フロント用の265/35/18サイズは国内在庫が豊富にあるので、こちらは国内調達をしました。来週中にも履き替える予定です。



7月15日

ピレリ P-ZERO コルサのフロント用(265/35/18)を履き替えました。早くリア用(315/30/18)も到着してくれると嬉しいのですが・・・。
水温トラブルで何度かクーラントが噴出してしまったリザーバータンクのキャップをようやく新しいものに交換しました。何度か噴出してしまうと本来の機能を発揮出来なくなるため、パワーステアリングフルードリザーバータンクのキャップと同様に消耗品として交換することが望ましいようです。
特に私の場合は過去4回ほど噴出しているので、もう完全に駄目になっていると思われます。前回のエビスでも水温は109℃程度でしたが、スピンをしてエンジンが停止した途端に蒸気機関車のように水蒸気を吹き上げてしまいました。
これまで装着していたキャップは、圧力が15psiでしたが、今回装着したのは、18psiでしたから、年式が新しいものは18psiが標準になっているようです。


7月20日


思いの外、反響があったガルウィングですが、キットの中身はこのようになっています。
そして装着マニュアルはこちらです。
装着作業はかなり大変そうで、ボルトオンと言うわけには行きません。
またドアが斜め上方向に開閉されるため、クリアランスを確保するためにフェンダー部分を若干削り取る作業がありました。
ガスショックやサポートフレームが製品に含まれているので大きな問題は無さそうですが、位置関係をピタリと合わせるために詳細な調整作業が必要になると思われます。

ピレリP-ZEROコルサの315/30/18が今、アメリカから日本へ向けて空を飛んでいます。
今週中には手元に届くものと思われますが、22日の那須には間に合いません。
そもそも22日の那須は、4分山のコルサを温存しながら走ろうと思っていたのですが、16日筑波へ出発する直前にパンクしていることが発覚しました。長さ5cm程の巨大な木ネジが1本、ど真ん中に深く刺さっており、当然のことながら抜いた途端にエアが漏れ出て一貫の終わりでした。
そこで、22日用には前回一度だけ履いて好印象を受けたA048(M)を使用することにしました。
何しろ今現在履いているのは筑波のジムカーナーで使用して間もなく寿命を迎えるRE-01の275/35/18ですので、新品のフロント265/35/18サイズP-ZEROコルサに対して全くバランスが取れていません。筑波でもクルクルと回りまくっていました(笑)。
昨年同様、夏季の炎天下走行となりますから、おそらく22日の那須一回で寿命を迎えてしまうと思いますが、背に腹は換えられません。そして、コルサは8月26日の茂木まで温存することにします。

効き・耐熱性共に大変優れたBAER社(SBS製)Pro Raceパッドですが、ローターへの攻撃性が大きいので、3年振りにローターを交換しました。
今回は放熱性よりも効きを優先させるため、クロスドリルドは止めてスロットのみにしました。
取り寄せたのはローターの部分だけですから、中央のベル部分は交換が必要になります。
固定するボルト・ナットを外し、新しいローターに装着したら、タイヤのホィールやシリンダーヘッドの締め付けをするように、星型を描くように対角線上に位置する同士を順番に締めて行きます。締め付け指定トルクは、14〜17Nm(10-12lbs/ft)。


7月21日

装着を予定していたA048の285/30/18の入荷が遅れてしまうため、急遽BSのRE55Sを履くことになりました。初めての使用となりますが、A048との比較が楽しみです。
装着時に販売店で尋ねてみますが、もしA048が遅れるものの入荷してしまうのであれば、サイズ的にそう頻繁に出るものでは無いので、こちらも買ってあげないと申し訳ないですね・・・。
当面装着するホィールはありませんが、今週中には到着する315/30/18コルサの組み換えやアライメント調整をお願いすることになりますから、少しでも安くしてくれるのであれば次回用として予約在庫にしていただいても良いかなと思っています。

BorlaのStingerと呼ばれる新しいマフラーが販売されています。
B&B社のBulletと呼ばれるシリーズと同じような形態をしており、排気効率の向上はかなりのものがあるようです。排気音は大きい部類になりますが、B&BのPRTよりは小さいとのことです。
錆や変色に強いステンレス製で、重量は純正に比べて15.4kgも軽量化となります。
チップ(出口)は、丸2本(入替り画像)、丸4本、オーバル4本があります。
RM Racing JAPANで、新規取扱を始めています。


7月22日

第7回那須モータースポーツランド走行会を開催しました。
前日までの40℃近い猛暑ではありませんでしたが、それでも外気温32℃の炎天下で、良い汗をたっぷりとかきました。温度管理問題もエンジントラブルも無く、無事終了です。
2速ホールドで常時高回転を維持しながらの加給走行でしたが、水冷インタークーラーとフロントエアインテークの効果で、吸気温度も55℃を上回ることはありませんでした。

走行中に発覚することはありませんでしたが、やはりプラグへの負荷がかなり大きいようで、帰路で数回だったものの、点火不良の兆候が出ました。前回のエビス終了後に新しいものに交換したのですが、熱価が一番上のNGK TR-6でも、夏季の加給走行には役不足のようです。
予告通り、BSのRE55Sの285/30/18をリアに装着しての走行でした。
前回履いたA048(M)と比べて、性能的にはほぼ同等のように感じました。
走っては休んでタイヤを冷やし(暑くて人間がもたない方が主な要因ですが)、溶けて無くなってしまわないように留意しての走行が効を奏したのでしょうか、あと1回は確実に走れる程度の溝が残りました。耐久性もなかなかのものがあるようです。
Sタイヤの賞味期限は3ヶ月以内と聞いています(半年以上経過したA048が全くグリップせず減りもしないことが実証されています)から、10月までにもう一度これで走ろうと思っています。
フロントはピレリのコルサでしたが、RE55Sとほぼ同様の減り方をしていましたので、次回はフロントにもRE55Sの同サイズを履かせてみようかと思っています。

また新しいスロットローターは予想通りの効きを発揮してくれました。
しかし、Pro Raceパッドの攻撃性が高いため、おニューのローターにもう段差が着きました・・・。

7月16日にSayuki氏主催の筑波ジムカーナーが開催されましたが、皆さん誰もレポート掲載が無いため、私が代わりに掲載させていただきました。


7月25日

ピレリP-ZEROコルサ(315/30/18)がアメリカから到着しました。
日本で販売されているものと全く同じもののはずですが、外側に刻印されている文字等が微妙に違っていましたので、米国輸出専用品なのかもしれません。
Made in Italy であることは間違いありません。
組替えを「車工房リキ」さんにお願いしたので、ついでにアライメント調整を行いました。
フロントに履いているコルサの265/35/18の交換を余儀無くされた要因が、外縁の溝が中央部分よりはるかに早く無くなってしまっていたことと、リアに315サイズを履くと、どうしてもアンダーが強くなってしまうことの2点から、今回はフロントのネガティブキャンバーをさらに大きくしてみました。
フロントに装着して那須を走り、大変良好な結果であったスロット入りローターをリアにも装着しました。リアはパーキングブレーキドラムを内蔵したベルハブなので、交換する際には、8mmのディープソケットと11mmのスパナが必要です。
これまで装着していたクロスドリルドローターはフロントに比べて半分程度の減り方でしたので、今後はフロント2回に対してリア1回の交換で済みそうです。
スロット入りのみのローター(写真右側)は、開口による強度不足を補う必要があるクロスドリルド(左側)に比べ、パッドとの接触面部分の厚さが薄く、その分、内部の放熱フィンの容積が大きくなっていることで十分な放熱性を発揮してくれました。むしろクロスドリルドよりも良いのではないかと思われるくらいでした。そして見た目にも別の規格品です。


7月26日

Luxeon社製のStarと言う名称の超高輝度のLEDが販売されています。
光束は36ルーメン、指向特性140度と、一般的な超高輝度LEDとは明るさも照射角度も桁が違うばかりか、バルブよりも明るいくらいです。それでも消費電流はたったの350mAで、稼動電圧は2.95Vになっています。既に市販ハンディライト用として採用されているものです。
夏季の炎天下で直射日光を受けていると、通常のバルブでも約不足になりがちなフロントターンシグナルですが、現在、12個の高輝度LED(20mA×12)を使用しています。
これを、LXHL-M1D(1W)タイプに交換してみることにしました。

本品は一般のLEDと違い、点灯で発熱する(と言ってもバルブほどではありません)ため、取付に際しては放熱板の併用を薦めています。しかしターンシグナル用で連続点灯することが無いので、バルブ装着スペースに入る程度の5mm厚アルミ板で十分だと考えています。
点灯には照度が安定する定電流回路を使用する予定ですが、出力側の開閉が出来ないので、点灯までに一定以上の時間を要する場合には、抵抗(20Ω5W×2)による点灯を行います。


7月27日

首を長くして待っていたPro Yankの強化ミッション(700lb.ft)とトルクコンバーター(2.70STR)が到着しました。来週中にも装着作業をKMクラフトガレージさんで行っていただく予定です。
また同時にドライブシャフトカプラーを強化型に交換します。
これはトルクチューブブッシュとも呼ばれるもので、純正品はプラスチック製ですから、増大したパワーに対応し切れず割れてしまう可能性があるそうです。

第7回那須モータースポーツランド走行会に一部ですが動画をアップしました。


7月28日

LS-1 EDIT でトランスミッションのファームネスを変更してみました。
これは近日中に強化ミッションとハイストールのトルクコンバーターを装着する時に備えてのテストです。
LS-1 EDIT には、数値(%)と範囲を指定して変更指示を行うと、自動的に全数値を計算して変更してくれる大変便利な機能が備わっているので、これを使いました。
全体を一定量変更してしまうと、ATFの温度が低い時の悪影響や低速低負荷の街乗り時にシフトショックが大きくなったりする問題が出てしまいますが、特定条件下だけの変更を行えば、これらの障害は発生しません。この辺りがパワープログラマーやプレデターとの大きな違いです。
実際、ファームネス値変更による中間加速の向上は、目を見張るものがありました。

Luxeon Star LEDが来ました。
早速点灯テストを行ったところ、このようにLEDとは思えないほどの明るさでした。
点灯により照らされた周囲の物体がはっきりした影を落としていることを見ても、その明るさが認識できます。
ちなみに、この画像撮影は明るい部屋の中で行っていますが、LEDが明るいのでアイリスがクローズして背景が暗くなっています。
これは放熱用アルミ板に背中合わせに2個貼り付けたものを真横から撮影したものですが、この明るさは半端ではありません。さすがに照射角度140度を誇る逸品です。
これは本当に凄いLEDです。これならバルブの代わりに装着するだけでも十分機能するのではないかと思いました。
連続点灯を5分間程行っても、発熱は思ったほど大きいものではありませんから、3mm厚のアルミ板に装着してあれば十分であると思われます。むしろ電流制御用の5W20Ωのセメント抵抗を2個直列にしたものの方がはるかに熱くなっていましたので、こちらをやや大きめのアルミ板に取り付けることにしました。
こちらは、今現在使用中のOMRON 2MDR01-85Y1Aと同時点灯して比較した写真ですが、OMRONが最も明るい真正面であっても勝負になりません。
真横から見ると、OMRONの方は点灯していないのではないかと言うくらい暗く感じます。

フロントターンシグナルへの装着に際しては、正面に向けた1個だけで十分であると考えていましたが、バルブと同じようにほぼ360度方向へ均等に照射をさせるため、2個を背中合わせにして装着することにしました。それでも消費電流はわずか700mAです。


7月29日

スーパーチャージャー装着に伴い、ノーマル用のNGK TR-55より1番熱価が上のTR-6プラグを使用していますが、街乗り程度なら大丈夫でもサーキット走行には役不足で、前回の那須走行会を走っただけで新品がもう駄目になりました。これで3回目の交換になります。
TR-6は、まだ手元に24本あるのですが、一回サーキットを走行する都度に交換では億劫でたまりません。
そこで、もう2番熱価が上のDENSO IT24を装着することにしました。
一般的な製品では無いため、KMクラフトさんにお願いして取り寄せをしていただきました。
また、もし一般道走行で頻繁にかぶってしまうようであれば、1番下のIT22(TR-7)を使用することにします。

それにしても加給器装着に最も配慮が大切であるプラグの熱価についてすっかり忘れていたとは・・・、我ながら情けなく感じています・・・


7月30日

スーパーチャージャー装着で増大したエンジンパワーと重量、そしてProRaceパッドとスロットローターにより増大したブレーキパワーにより、700lbs./ft.から600lbs./ft.にレートダウンしたフロントコイルオーバー用スプリングが少々頼り無く感じています。
そこで、オリジナル状態の700lbs./ft.に戻してみることを考えています。
リアも600lbs./ft.から550lbs./ft.になっていますから、バランスと言う面では交換した方が良いのでしょうが、フロントに比べてかなり軽量になっているので、取り合えずはこのままで様子を見ることにしています。
また、Sway Barも現在使用中のフロント32mm径、リア25.4mm径のHotchkisを、リアはそのままにフロントだけを35mm径にするか、又は、フロント38mm径、リア27mm径のT1に交換してみようと思っています。エンドリンクシャフトは既に新しいものになっているので、バーとブッシュだけをオーダーすることになります。