<C5日誌>

2002年

5月 3日

B&Bの先進テクノロジーにより開発されたPRTマフラーですが、低回転域でのコモリ音が気に召さないという理由で、購入装着後僅か2日、走行にしても100kmしか使用されていないものを、HPをご覧いただいている方から譲り受けることになりました。
本品は2002年モデルに装着されていましたが、キャタバック以降を全部交換するタイプのマフラーなので、全年式共通で装着できます。製品が到着次第早速交換を行う予定です。現在私が装着しているトライフロー(Route66)と比べ、どの程度コモリ音が大きいのかが実証できます。
マフラー装着による性能向上度合いとしてB&B社では、Route66もPRTも同じ数値と表明しているので、パワーアップにつながるものではありませんが、タイコ部分が約半分の大きさになり軽量化されている(実際にはせいぜい1〜2Kg程度)ことが魅力的ですね。
当然のことながら、現在使用中のTri-flo(Route66)タイプのマフラーが余るので、処分対象になります。

連休の合間をぬって小旅行へ出掛けました。行き先はご覧のようなところ。
駐車場には木片を敷き詰めてあります。
周囲が多くの樹木に囲まれた静寂な場所。
快晴に恵まれて遠くの山々が一望できました。
全走行距離としては約350kmで、そのうち300kmは高速道路でした。高速では、やはりフロント右側のトーがポジティブ過ぎてハンドルが左に取らました。これについては帰着後直ぐにネガティブ方向に補正を行っています。コーナー路面の継ぎ目段差を高速で通過する際に発生しがちであるジャンピング現象は、ほぼ完全に抑えきれていました。また山道走破時においてもコーナリングスピードが確実に増していたと感じています。それまでとは比較にならないほど低減したものの、大きな段差を高速で越えると未だ突き上げ感を感じたので、コイルスプリングのレートはもう少し高いほうが望ましいことは確かなようです。既にレートアップしたコイルをオーダーしてあるので、連休明けには新しいAアームと一緒に到着することと思います。それらの装着が完了した段階で、最終アライメント調整を実施します。今回の走破で、タイヤの皮むき共々、ローターとパッドの慣らしをほぼ終えることが出来ました。

5月 5日

ウィルソンから「防汚ポリマー」なるものが発売されています。2液を混合するタイプで、効果は9ヶ月持続とのこと。いわゆるポリマーコーティングですが、硬化吸着力を高めるために使用直前に混合を行うことから、期待ができそうです。一旦混合した溶液はその日限りの使い切りとなります。中には、ポリマーコーティング液と硬化剤の2液と混合するための容器、さらに拭き取りウェスと簡易手袋まで入っていました。使用に際しては、下地仕上げ用のクリーナーまたはコンパウンドが別に必要となります。
塗布と拭き取りは、これまでのどのタイプのものよりも簡単で早いですね。勿論、C5のウレタン塗料表面に出来た無数のクレーターに成分が入り込んで斑状になりますが、これも拭き取りが終わった後に少し時間をおいてから再度ネルで斑部分を軽く(力を入れるとせっかくのポリマーコーティングが取れてしまう)円を描くように拭けば、直ぐに無くなります。コーティング終了後、完全硬化吸着には6〜24時間が必要です。
先日、BAER社Eradispeedローターをお譲りしたK氏より装着写真が届いたので紹介します。

5月 6日

F氏の依頼でRaybrigの角型2灯式マルチリフレクターヘッドライト取付フレームの製作を行いました。純正のヘッドライトへHIDを装着すると、どうしても配光ムラが起こり、せっかくの強烈な光が広く均等に路面へ照射することが適わない問題を解消するためです。ヘッドライトハウジングはどこのカーショップでも\7,000.弱(1灯)程度で購入できるものです。フレームは2mmアルミ板を加工して製作しています。純正ヘッドライトの取付ボルト穴をそのまま利用して取り付けるため、光軸調整も純正と同じ方法で行えます。
新しいRaybrigマルチリフレクターヘッドライトはリフレクターの形状が新しいものに変更されていました。より正確に広範囲への照射配光が可能になっているのでしょうね。
5月1日より4日まで、毎日私のメールアドレスが発信元になったウィルスメールが40通以上送られました。幸いウィルスはプロバイダーが事前削除しているので、送られた相手が感染する恐れは無かったものの、実際に私が送っているわけでは無いので、非常に気分を害しております。
このウィルスは、「W32.Klez.gen@mm」と呼ばれる新種で、感染すると、アドレス帳に含まれるアドレスの一つを発信元に設定して、アドレス帳に登録してあるアドレスは勿論のこと、ブックマークや履歴に含まれるアドレスに対しても容赦無く送り続けるものです。感染している当人は、自分のアドレスによる送信では無いために、被害を受けた相手からの通告を得られないまま感染被害が拡大して行きます。現在まだ感染者が誰であるかは判明していないのですが、発信元になってしまったアドレスは、4日夕刻に削除閉鎖し、新しいアドレスに換えました。感染者が感染に気が付かずに再度新しいアドレスを送信元に設定して、ウィルスメールの配信を行った場合に対しては、どのルートからアドレスを知り得たかについて判るように工夫を施したいですね。幸い、本HP閲覧者の中に感染者が居ないことは判明しています。
最近では常時接続が一般化している折、ウィルスバスターのソフトとウィルス定義のライブアップデートについては、せいぜい数千円単位のものなので、金銭を惜しまずに積極的な利用を心掛けて欲しいものです。

5月 8日


先般、コイルオーバーショックのコイルスプリングを前後間違えて装着していたことに気が付いて、交換をした結果、リアの突き上げ感をかなり低減させることができたことは記憶に新しいことです。これが何を意味するかと言えば、よりレートの高いコイルの使用により、完全に突き上げ感を無くせる可能性があると言うことです。突き上げ感は、コイルスプリングが縮んでショックが縮み側限界に達したことで発生していますから、限界に達する前にスプリングがしっかりと受け止めることが出来れば、発生は無くなるということです。つまり、スプリングは現状よりもより硬く長くなることが望ましい状況ということです。また、縮み側限界までの余裕は設定車高にも深い関わりがあります。車高を低くすればするほどスプリングの負荷が軽減しショックは縮み側限界に近くなって行くからです。適正な車高とスプリングレートの設定はこうした意味から言っても非常に難しいですね。

コイルオーバーショック用の新しいスプリングが到着しました。レートがフロント300→400、リア500→550に変更されただけでなく、フロント用が48mm、リア用が13mm長くなっていました。つまり理論的にも理想に近づく方向になったということです。これなら車高をある程度下げても、ショックの縮み側が直ぐに限界になって突き上げ感が出てしまうことを、完全に消滅させることが適うかもしれません。初期の段階からそうなっていなかったのが残念です。やはり新製品は発売されてからある程度の時間が経過してから購入したほうが良いということですね。ちなみにコイルの価格は、一個US$100.×4=US$400.。
コイルのレート及び長さが両方共に変更されたことで、車高調整値にも大幅な変更が出ています。
フロントL:142mm→69mmR:147mm→74mmリア:89mm→66mmとなりました。テスト走行は未だ行っていません。

B&BのPRTマフラーが到着しました。このようにタイコの部分がTri-Flo(Route66)に比べて半分程度。さらに注目すべき点はエギゾーストパイプからマフラーチップまでストレートにつながっていることです。

つまり、このように入口から出口まではストレート構造になっていて、排気はタイコの中を経由しません。
タイコ部分は一般のマフラーのような吸音場所では無く、排気音と逆位相成分音を発生させる共鳴箱で、そこで発生した逆位相音により排気音を打ち消してしまうという方式になっています。
見ただけではまさに直管マフラーです。
これはどう考えても吸音材の詰まったタイコ内を経由しているRoute66タイプよりも排気効率が良さそうなのでしが、現実はどうなのでしょうか。
残念ながら今週末の装着作業は仕事の都合で出来ないため、Tri-Flo(Route66)との比較検証は、新しいコイルオーバースプリング共々来週末に持ち越しとなります。

Prochargerの装着にあたっては、ドライブプーリー固定のためにクランクシャフトドライブプーリーにドリルで穴を開ける必要があることが判明しました。
純正のクランクドライブプーリーは、クランクシャフトに圧入されているだけなので、アクセサリーベルトをドライブするだけならば問題は無いのですが、スーパーチャージャーを回すには、強度不足で空回りをしてしまう可能性があると言うことです。
クランクシャフトは焼き入れされた鋼製なので、それにドリルで穴を空ける、又はタップを切るとなると、相手が円柱形状だけに大変そうです。
詳しいインストールマニュアルを手に入れられないか打診中です。

5月14日


Prochargerの装着マニュアルは製品を買わない限り手に入らないとのことでした。販売店側では自分の兄弟が自宅の車庫で1日足らずで装着作業を終え、現在でも何の問題も無く稼動中であるから心配することは無いと言ってました。言うのは簡単ですが、実際はどうであるかを確認できる手立ては無く、結果的に騙されてしまったとしても文句の言い様が無いことが心配な部分です。
コイルオーバーのアッパーサポート強度問題がその良い例でした。製品として市場に堂々と販売しているものなのに、装着して僅かな時間でアッパーマウントのゴムはつぶれて壊れてしまいました。これはコイルやショックのレートうんぬんの以前の根幹に関わる問題で、原因は単にサポートブッシュの強度不足以外の何物でも無いのですが、現在のところ改善されたと言う報告は聞いていません。幸いピロやウレタンブッシュが手に入り、加工装着も簡単であったことから結果はOKでしたが、それが適わなかったとすれば、今頃は全部がゴミと化していたに違いありません。
つまり、製品として市場で販売されていても、それが期待通りの製品であるかどうか、その発揮する性能が現状よりも高くなるのかどうかについては、実際に装着して使用してみないことには全く分からないし、保障も無いと言うことです。
別にProcharger社に対して懐疑の念があるわけではありませんが、BAER社ビッグブレーキシステムのように主要コンポーネントがF1をはじめとしたレーシングパーツサプライヤーであるALCON社製品であるというブランドイメージが十分な信頼感を与えてくれたし、現実もその通りの完璧な製品でした。
しかしその反面、その時同じ販売店から購入したZ06デザインホィールは、我々が通常製品に対する常識からすれば、塗装の仕上りと言い、製品の完成度と言い、ろくでもないものでした。それが数百ドル程度のものであればまだ諦めもつくのですが、何千ドルもする製品であれば、少なくても装着がきちんと出来て、期待する性能を何らダメージ無く発揮することが最低限度保障されなければなりません。その意味から装着マニュアルが手に入らない限り、Prochargerの購入と装着を行うことは出来ませんね。

5月19日

ようやく出張から戻り、終日雨模様だった天気予報も外れてくれたのに、突然の仕事が入ってしまい、予定していた作業が全て中止となりました。新しいレートのコイルスプリングを組み込んだコイルオーバーとPRTマフラーの装着と走行テストは、さらに一週間先に順延です。
Z06に"Procharger"を実際に装着したレポート記事を、たった一件ですが発見しました。この人は私が今、候補に挙げているものよりももっと過激なタイプを装着していました。
ダイモテストで578HP/5400rpmを発生しているとのことです。本人と直接アクセスが取れないため、公開している写真の流用許諾を得られていませんが、無断掲載禁止の表示も無かったので、ここで紹介します。興味のある方はこちらへ
装着レポートを読む限り、作業工程及び内容そのものに問題は無さそうです。販売店ではインマニやヘッダースの装着よりは簡単であると言ってます。唯一の懸念は、やはりインタークーラーへの配管がラジエター下の極めて地上から近い場所を経由していることです。これについては何らかの防護策が絶対的に必要であると思っています。エンジンへのダメージ(寿命は絶対に短くなるに違いありませんが・・・)については、実際に本製品を装着した人たちのレポートでもコメントは見当たりませんが、最も多かった問題は、ドライブベルトの損傷とPCMプログラミングミスまたはバグ(但し新製品であるためかC5コルベットではありません)でした。どちらも車両稼動において重要な部分であるので、もう少し様子を見るほうが良いと思われます。

5月20日

那須モータースポーツランドでは6〜8月の平日限定でコース貸切特別価格キャンペーンを行っています。
既に2ヶ月以上も前に「ツインリンク茂木」の貸切プランを提唱していたのですが、茂木側との交渉が価格と開催日程の部分で暗礁に乗り上げつつあり、なかなか実現できなかったので、今回は那須を候補にしてみようと思っています。
貸切は一ヶ月前以前の予約であれば、走行台数が10台以下であっても半日で10万円、20台以下なら1台につき1万円の追加で済む上、20台以上ならば60台程度の限界まで一律20万円です。半日の場合、13:00〜16:00が午後の対象時間なので、東京在住の方であっても早起きの必要はありません。
コース全体は茂木と比べてしまうと遥かに小さいのですが、何よりも値段が魅力的です。
参加を希望される方は、7〜8月の希望日(但し平日。またお盆休み期間は対象外です)をご連絡下さい。候補日は複数でお願いします。
開催予定日にご都合がつく参加希望者が9名以上集まり次第、実施いたします。
走行時間は3時間で自由走行、マーシャル5名、計測付きで、参加費用は一人5,000円+保険料500円を上限にします。また走行台数は最大で30台程度、車種はコルベットC5に限定させていただきます。

5月22日

那須モータースポーツランドから返答があり、現段階で開催可能な日程は、8月5〜9、16、19〜22、26、27、29日で、7月は既に申込不可とのことでした。そこで参加を希望される方は、この中から複数で候補を出して下さい。平日なのでなかなか難しいと思いますが、是非ふるってご参加いただきたいと思います。現在のところ、希望者は3台ですが、たとえこのままの台数であっても開催します。 
尚、コンバーチブルについては、オープン状態で走行する場合に限り、ロールバー装着が必要だが、ルーフをクローズしていれば必要ありません。また計測は、車両に計測器を取り付けるタイプを希望される場合には、1台当り1,000円の別料金になります。

5月24日

那須モータースポーツランドにおけるコルベットC5ワンメイク走行会は、8月9日(金)、13:00〜16:00開催します
この日を選んだ理由は、私の個人的な希望で恐縮ですが、翌日が休日なので、ついでに那須高原で避暑休暇を取ろうという魂胆です。万一、天候不順により思うような走行が適わなかった場合でも、休暇ついでとなれば諦めもつくと思いました。尚、サーキット側からの要請と、未経験の方にもゆっくり十分に無事故で楽しんでいただくため、同時コースインは最大で12台まで、オフィシャルを4名要請しています。参加者は現地に12:30までに来て下さい。13:00よりコースインしてパドックへ入ります。ご家族、ご友人等の同伴者も入場可能です(但し小さなお子様については安全対策上ご遠慮いただきます)。
走行にあたっては、こちらの要綱を厳守して下さい。
那須モータースポーツランドへのアクセスは、こちらをご覧下さい。

5月25日

那須モータースポーツランドサーキットにおけるコルベットC5走行会は、8月9日(金)、午後13:00〜16:00で開催が決定(予約及び契約完了済)しました。参加を希望される方は、メールにて申込をして下さい。後程、詳細について連絡をいたします。
参加費は、1台当り\5,500.(サーキット保険込)で、現地集合、解散となります。また天候が不順でもサーキット側からの要請が無い限りは開催します。その際、個人の意志で参加を辞退した場合でも参加費はお返し出来ません。申込受付は7月31日までとしますが、8月8日までに参加費のお支払が無かった場合には不参加とさせていただきます。申込台数が20台に達し次第、締め切ります。
本走行会は、あらゆるメディア媒介やショップ等の関与はありません。私が個人的に開催するものです。また参加者の大半が初体験者であっても、安全に無事故で全員が楽しんでいただけるようにするため、諸注意事項については厳守して下さい。特に車検と服装・装備品については、不適合になると走行が出来なくなってしまいます。また特定・不特定相手に限らず、競争行為は一切禁止です。ラップタイム計測は希望者に計測器を装着して単独で行っていただきます。走行中、オフィシャルから警告を受けた場合は、その時点で走行継続を禁止します。同伴者、観覧者はOKです。

5月26日

PRTマフラーを装着しました。中間接続部以降だけの交換だったため、僅か1時間足らずの作業で終わりました。排気音は明らかに違います。どちらかと言えば私はTri-Flo(Route66)の方が好きです。重低音は同じレベルですが、PRTはそれに中音域が加わり、純正と同じようなカン高さが目立つのです。中音だけ聞いているとまるで原チャリです!!
しかしながら、吹け上がりという面ではTri-Floよりも性能が良いように感じるので、パワーアップの度合いは高いかもしれません。

新しいレートのコイルによるコイルオーバー。見た目にもはっきり判るほどコイルが長くなりました。走行テストでは、突き上げ感は全く無く、むしろそれまでよりも乗り心地が良くなった?とすら思えるほど、挙動が優しく感じました。レート面では明らかに高いために、より硬くなったはずなのですが、そう思わせなかったと言うことは、レートや長さの設定が、ショックアブソーバーの設定と極めて良くマッチしていると言うことになるのでしょうか。
また車高調整についても走行状態においてショックの有効ストロークが半分以下にならないように設定したところ、純正より約1cmダウンに落ち着きました。

Eckler's社からようやくAアームが届きました。注文してから約一ヶ月強かかりました。
純正のブッシュが装着されていたので、直ぐに取り外しました。早く交換をしてアライメント調整を行いたいのですが、作業は来週になります。

白色の無塗装FRP製リアウィングに塗装を施しました。まず第一段階としてアクリル系塗料を塗りました。乾燥後に研磨した後、純正塗装同様、さらにウレタン系クリア塗料を塗るので、完成はまだしばらく先のことになります。塗装作業にあたっては、乾燥した良い天気であることと同時に埃の付着を防ぐため、風の無いことが重要です。もたもたしていると梅雨到来になってしまうのが気懸かりですが、仕方ありません。

5月27日

RPM Outlet社というところで、コルベットC5用Prochargerキットが、日本までの送料込みでUS$6077.4で販売されています。
他販売店の通常平均価格がUS$6,800.程度なので、かなり安価です。今回購入の検討に際して選んだLAPD社に問い合わせたところ、プログラマーやフュールインジェクターが含まれていないキットの価格ではないかと言っていたので、HPアドレスを教えました。果たしてどのような返答があるか見ものです。