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<C5日誌>「赤枠で表示されている画像は、マウスポインターを置くと別の画像が表示されます」

2005年

7月2日

6月28日から昨日まで、1日の徹夜を含む重作業を終え、ボロボロになって帰って来ました。唯一の救いは現場が温泉地であったため、毎晩遅く帰っても、その日の疲れを癒すことが適ったことでしょうか。
体力が低下していることは間違い有りませんが、取り合えず寝不足は解消出来ましたし、仕事と好きなことをやるのでは気力が違いますから、午後から作業を行いました。
先週末にFISCOと本庄を2日続けて走った上、FISCOではホームストレートを全開で駆け抜けた直後、クーリング走行を行うこと無くベルト切断事件により停止を余儀なくされてしまった所為でしょうか、まだ十分残り有るローターにクラックが入ってしまいました。
7月15日から8月22日まで4回の走行会を無事に終えられるためにも、ローターを交換することにしました。
ローターは、予備でストックしてあったBAER社のスロット入りで、これまで使用していたものと同じです。
また、パッドも半分以下に減っていたことに加え、熱で周囲が欠け始めていましたので、こちらも新しいBAER社(S&B製)のPro Raceパッドに交換しました。

この分だとブレーキフルードにエアがかんでいる可能性がありますので、来週末にKMクラフトガレージさんで予定しているラジエターと電動ウォーターポンプ装着作業時に、ブレーキフルードのエア抜きも行っていただこうと思っています。
予備で携行していてFISCOで切れたために交換したベルトは、スーパーチャージャー製品に付属していたものと同じGates製Micor-Vですが、強度や耐久性に少々問題がある可能性があると思われることから、交換作業を一緒に手伝っていただいたプライムワークスのK社長の提言により、同規格の新しいベルトを手配していただきました。
そして、早速こちらの2種類が候補として送られて来ましたので、交換を行いました。
今回は、AC Delcoの6K1058で、GatesのK061058と規格も型番も同じものを使用してみましたが、Gates製よりもブレが少なく、なかなか良い感じです。

7月14日

KMクラフトガレージさんでラジエターを交換していただきました。
使用していたものは目詰まりが酷く、あちこちフィンが潰れて悲惨な状態でしたから、まともに冷えるはずはありませんね・・・。
勿論、クーラントも全て交換です。今回は、BILLION製の新しいタイプPGプラスを入れました。

また、エアコン用コンデンサーの清掃もお願いしました。こちらもあまりに酷く汚れていたので、外して圧水清掃となりました。

冷却能力がどの程度まで向上してくれたかについては、明日のサーキット走行の結果待ちとなりますが、一般道走行においては、エアコンの効き具合を含めて、なかなか良い感触を得ています。
こちらが同時に装着していただいたMEZIERE社製の電動ウォーターポンプです。
装着に際しては、スーパーチャージャーのインテーク部分と干渉があり、本体を少し削る必要があったため、意外と手間取ってしまったとのことですが、純正状態であれば問題は無いようです。
エンジンによる駆動が無くなりますから、理論的には数HPの向上が見込めそうです。
また、冷却能力の向上もあるとのことですが、これについては現段階で定かではありません。

最大の問題は、万一モーターが壊れて動かなくなってしまったら、エンジンベルトが切れた状態と同じで、瞬間的に水冷機能が停止して稼動不能になると言うことです。
モーターの信頼性がどのくらいあるのか不明ですが、近来ではエンジン稼動中は常時動作している燃料ポンプを始めとしたモーター稼動によるものが増えており、耐久性もかなり向上してきているので、1年や2年で壊れてしまうことは無いと思いたいですね。
さすがに予備のポンプを携行するわけにもいきませんし、壊れたからと言って直ぐに交換出来る類のものではありませんから、壊れた時は諦めです。
メーカーでは、稼動時間に関わらず装着日より2年間の保証をしていますが・・・。
ベルトの直下に位置するパワーステアリングフルードポンプへのホース接続部分に、L型に曲がったホースジョイントを装着していただきました。
これで、ベルトとホースの隙間を大きく取ることが出来ます。
何故このような処置を行ったのかと言えば、ベルト切断の要因として、この部分にあったホースリングの先端と、たわんだベルトが接触したことも考えられたからです。

今週末には、ベルトのたわみを抑制するためのテンショナーを装着する予定です。

明日開催される第7回えびすサーキット東コース走行会を皮切りに、8月19日まで計4回のサーキット走行がありますので、「車工房リキ」さんで新しいタイヤに交換しました。
今回もフロント265/35/18、リア315/30/18のA048ですが、フロントをMHからMに変えてみました。

7月15日

第7回えびすサーキット東コース走行会を開催しました。
今回の参加台数は6台でした。

晴天に恵まれたのは幸いだったものの、外気温は31℃に達し、車にも体にも厳しい一日となりました。

今回フロントに履いたA048の265/35/18のMコンパウンドは、やはりMHよりもグリップが高く、スペーサーの効果と相俟って、とても良いバランスになったと感じました。

ファイナルを3.15から3.42に換えて初のえびすサーキット走行ですが、どうやらこのコースではファイナルダウンが失敗で、3速アップが反ってタイムダウンを招く結果となってしまったのですが、もしかすると後述する3速ギアトラブル発生が要因になっている可能性も有ります。
新しく交換したラジエターは快調で、5周の全開走行で120℃に達したものの、外気温を考えるとスーパーチャージャー装着後では、最も良好な状態ですから、冷却能力が向上したと判断して良いと思います。製品はこれまで装着していたものと全く同じですから、やはり目詰まり等による老化が主な原因だったようです。
但し、絶対冷却能力と言う部分ではまだ不満が残っていますので、今後の対策として、吸気効率増大のためのインテーク設置と、吸気路を半分塞ぎ、さらに熱源となっているATFクーラーコアの装着場所移設を検討しています。
電動ウォーターポンプも稼動に問題はありませんでしたが、冷却能力が向上したとは感じられませんでした。唯一の違いは、アイドリングによるクーリング時の温度低下時間がかなり短縮されたと言うことでしょうか。
但し、これも電動ポンプの効果であるのか、ラジエターのお陰なのかは定かでありません。
ここまでは順当だったのですが、3アタック目の3周目に入ったところでトラブル発生です。
一瞬何が起ったのか判らなかったのですが、何と3速が死にました!!
ATF温度は109℃でしたが、何故か温度超過の表示も出ています。
700lbs/ftのトルクに耐える強化ミッションのはずなのに、いったい何が起ったのでしょう・・・。

そして、そのまま走行は中止、1、2速だけで300kmの高速道路走行も到底無理ですから、またまたKMクラフトガレージさんにお願いをして、遠路はるばるローダーで迎えに来ていただきました。往復8時間の道のりですから、帰着は午前2時。
今回も本当にお世話になりました。心より感謝の意を申し上げます。

そんな訳で、7月22日の第1回本庄サーキット走行会は走ることが出来ませんので、旗振りを行うことにしました(笑)。

7月18日

ミッション修理の経過報告が、KMクラフトガレージさんから入りました。
壊れたミッションは、バルブボディの不具合による油圧不足が原因でした。
こちらについては故障部品の修理が適いますが、外れたOリングがミッション内に見当たらなかったことから、破片と共にトルクコンバーターの中に入り込んでしまった可能性があるとのことです。そこで、こちらはオーバーホールせずに新しいものに交換することにしました。

ハイパワーを確実に受け止めるためにはハイストールタイプが必要になりますが、街乗りでの発進や登坂時の緩慢さを抑制するため、LS-1 EDITにより2速のロックアップ化、3速の低速度からのロックアップを行うプログラムが組み込まれていました。
しかし、これが今回の破損原因の一端になっている可能性が否定出来ないことから、新しいコンバーターは、650HPのパワーに耐えるストール比2400のPro Torque製を装着することにしました。
注文はPro Torque社へ直接行い、メールによる受発注のやり取りは円滑に進みましたが、どうも海外への直接出荷は基本的にやっていないような感じを受けていますので、納期がちょっと心配です。
ミッション修理のためにリフトアップしていたところ、先日装着したばかりの新しいラジエターから水漏れが発覚しました・・・。
右側下部の溶接盛をしてる部分から漏れているので、明らかに製品不良ですね・・・。
再溶接で修理は可能とのことですが、この際なので、Mariusu師匠も愛用されているコルベット用ラジエターの専門会社であるDe Witts社製のラジエターに交換することにしました。
ただ、この会社、Web上でオンラインショッピングが出来るようになっているのですが、アメリカ国内向けのみに設定されていて、アカウント登録が出来ませんでした。そこで、メールで直接オーダーを入れたところ、引き受けてもらえたのですが、Web上のリストで在庫有りの表示があるくせに、一週間を経過しても、いったいいつ出荷してくれるのか全く返答が来ない始末でした。夏休みでも取っていたんでしょうか・・・。
そこで再度クレームメールを入れたところ、オーダーのやり取りをしていた担当とは別の人から返事が来て、未だ何もやっていないようだったのでキャンセルする旨を通告したところ、あっさりとOKされてしまいましたから、どうやら海外との取引や出荷はやりたくない会社のようです。
仕方が無いので、バックオーダー表示のあるEcklers社へ再注文を入れましたが、早くても8月中旬以降の到着となりそうです。

7月23日

7月22日、第1回本庄サーキット走行会を開催しました。
参加台数は7台でした。
私は走行せずに旗振りをしていましたが、皆さんの走りを見ていると勉強になるところが数多くあり、これはこれで充実した1日となりました。

7月29日

Pro Torque社製のトルクコンバーターがYANK社製に比べて性能や信頼性面で劣っていると言うコメントがアメリカの販売店から来ました。
要は、Pro Torqueを止めてYANKにすることを薦めると言うのです。
販売店の担当者が単にYANKを売りたいがためだけのコメントである可能性もありますが、使用していたハイストールタイプのPro YANKは、確かにハイパワーを受け止めてくれましたし、性能面でも高い水準を持っていましたから、Pro Torqueが駄目だった際の交換用として、PRO YANK 3400 EXTREME258mm, Posi Lock-Up Clutch w/Kevlar Linings, lightweight billet cover, 3400 stall, 2.70 STR をオーダーすることにしています。
Posi Lock-Up Clutchと言うものがどのような機能を持っているのかが不明なので、こちらについてはメーカーに問い合わせをしていますが、案の定、直ぐに返事は来ていません。

Pro Torque社からは、今週末までには出荷すると言う返答が来ていますので、それを信じれば来週中には到着するものと思われますが、何とも言えない状況です。
YANKの方は完全受注生産品ですので、最低でも一ヶ月以上かかりそうです。
こちらはVHP(VINCI High Performance)社製のもので、製造元はYANKです。
標準品はストール比2200〜3000、1.7〜2.0STRが選べます。そしてヘビーデューティ用としてストール比3000〜5000、2.0〜3.0STRも有ります。
Ecklers社で販売取扱をしているVHP社のものは標準品でストール比2800のものになりますが、オプションで希望するストール比を注文することも出来ます。
同社によれば、実際に装着してストリート及びサーキット走行によるテストを行った結果、他社同クラス製品に比べて最も良い製品であったとのことです。
YANKは、VHPばかりでなく、各取扱販売店向けにそれぞれ独自の規格を持った製品を製造納入しており、どれも全く同じと言うわけではありませんから、Ecklers社が推奨するVHP社の仕様に期待したいところです。
ハイストールになればなるほど強靭なパワーに耐えられるようになっていますが、円滑な街乗りを兼ねられるようにするためには、やはりストール比は2800辺りが限界ですし、3000を越えるとミッションプログラムの変更も必須になりますから、あまり一般向けではありません。
Pro Torque社製とVHP製のどちらか先に到着した方を装着することにしています。
また、VHP社からはハイパフォーマンストルクコンバータープレートなるものが販売されています。
同じ製品がYANKからも販売(名称はC5ドライブプレート)されていますが、高性能のトルクコンバーターを装着する際には、トルクチューブとフロントポンプへのダメージ回避のため必然なアイテムになるようですので、必然性を検証した上で装着を検討したいと思っています。
YANKの強化ミッションは、バルブボディ修理と共に完全オーバーホールをしていただきました。
修理の際に内部を検証したところ、純正品と比較してクラッチ類の強化が主な点で、後はほとんど純正と同じだったとのことです。

ミッション修理は既に完了していますので、あとはトルクコンバーターさえ入荷すれば直ぐに装着できるようになっています。
しかし、今のところ、どんなに早くて来週末到着ですので、8月8日の第二回本庄サーキット走行会も旗振りをすることになりそうな予感が漂っています・・・。
FLP(Finish Line Performance)社から、C6用の4L65Eを使った強化ミッションが発売されています。
Level 5仕様になると、オーダー時に装着車両の詳細なスペックを元に最適な仕様のものを製作してくれるとのことです。
将来的にYANKが役不足になるようであれば、FLPを装着せざるを得ないのですが、現地価格がUS$3500ですから、運賃を含めると60万円くらいになりますので、さすがに躊躇しています。

本望としては、来年辺りにリリースされるかもしれないC6用のスポルトマチックを搭載することですが、間違い無くフルコンピューター制御のミッションになりますから、物理的に搭載出来ても、稼動させることは不可能でしょうね・・・。
ATF冷却効率アップのために放熱フィンが着いているディープパンを装着することにしました。
実に3.8リットルものATF増量が適うそうです。
ATF量が増えれば、それだけ温度管理面で有利になり、ATFクーラーへの負担も軽減され、さらに水温管理にも寄与できます。

7月31日

アメリカの夏期休暇季節到来の関係でしょうか、ラジエターやトルクコンバーターの到着予定が、当初の予定から次々に遅延して行きます。このままでは日本もお盆休みに入り、ますます到着が遅延してしまうことは明らかです。
いくら催促をしても製造元から出荷されなければ意味が有りませんから、ただ待つしかありませんが、せめてトルクコンバーターだけでも入手出来れば取り合えずは走れます。
そこで国内手配に踏み切ることにしました。また同時に、装着していたものもオーバーホールにトライしていただくことにしました。
さすがにC5用のトルクコンバーターを在庫で持っているところはほとんど有りませんでしたが、アレックスレーシングデザインさんに有りました!! さすがですね〜。しかも、Super Stock 3200 と言うストール比3200の強化タイプがありました。これなら、取り合えず走れるようになるどころか、サーキットを走っても問題ありません。
そもそも装着していたYANKはアレックスさんから購入したものですから、初めから頼んでしまえば良かったのですが、ストール比をダウンさせたいと言うことが念頭あったため、すっかり候補から外れてしまっていました。
お陰様で、来週火曜日にはKMクラフトガレージさんへ到着するので、今週末までには装着が完了すると思われます。そして走行を諦めていた8月8日の第二回本庄サーキット走行会も走れそうです!!

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