<C5日誌>

2001年

 9月 2日

ようやくブレーキ&ウィンカーライトLED化が完成し、耐久テストを続けているのですが、やはりブレーキ用レギュレーターの発熱が大きく、密閉されたハウジング内では、効率的な放熱効果が得られないことから、ヒートシンク(放熱板)にアルミ板を取り付けて、さらに放熱効果を高めました。規格では125℃までレギュレーター本体が動作に支障を来たすことはありませんが、周辺の他機器類へ及ぼす影響を考慮しました。
抵抗によるもの、定電流ダイオードによるもの、さらにレギュレータートランジスターによるものをそれぞれ製作して試してみました。
結果としては、製作の容易性、コスト面では抵抗による方式に勝るものはありませんが、定電流ダイオードについては、点灯の照度と安定性を確保する上ではLED 2個に対して一個の使用が望ましいため、コスト面だけを考えればレギュレーターの方が安価になります。総計48個のLEDに対して28本のダイオードは、1本80円でもコストとして2140円となりますが、レギュレーターなら1個220円にヒートシンク80円が加算されても、3個で900円で済みます。絶対コストとしての差異は些少ですが、安価な上、電流安定性面では最も優れた方法であることを考えれば、使用の価値は十分にあると考えます。但し、本体の発熱と言う部分においては、密閉されたライトハウジング内に限れば、その優位性はやや色あせてしまうのかもしれませんが・・・。

 9月 3日

昨日、南長崎(東京都豊島区)に新しいお店がオープンしました。その名は「井泉居」。喫茶、甘味、お酒と昼、夜の定食とおまかせコースが楽しめます。興味ある方は画像をクリックして詳しい内容を見て下さい。場所やお品書きがあります。

 9月10日

RM Racing Japanがオープンしました。ただ残念なのは、本年9月よりスロットローターとパフォーマンスブレーキパッドの製造販売が中止されてしまったことです。新しいオーナーの意向により、今後はNSXとフェラーリ部門の充実に専念して行くそうです。
今後、RM Racing Japanでは、本国製品だけでなく他社製品についても、本HPで紹介したり、装着を行ったものについては全て積極的な取扱いを行っていく予定とのことです。

 9月11日

レギュレーター方式によるLEDブレーキ&ウィンカーライトは、非常に安定した動作を実現していますが、やはり密閉されたハウジング内での発熱がやや安全性に欠けると判断し、レギュレーターの使用数を増加しました。
また同時に、正面からの認識性は抜群でも、視野角度がずれると途端に暗くなってしまう照射角度の狭いウィンカー用LEDに、照度は3分の1に低減しますが、照射角度が30度に広がるタイプに一部を交換することにしました。それによりウィンカー用のレギュレーターも一個から二個になって負荷が軽減されるため、ブレーキ用を含めハウジング内の発熱を大幅に軽減することができています。

 9月13日

米国テロ事件により、貨物の到着が一切停止してしまいました。絶対量は少なかったのですが、当分の間我慢することになります。しかしアメリカ国民の今般の悲壮を考えると、そんな程度のことは容易なことですね。

 9月15日

LEDテールライトの照度を確かめる意味で、後方約10m離れた位置から撮影を行いました。
ハイマウントストップライトと同等の明るさで、ブレーキ、ウィンカー共に認識ができていることが確認できました。

 9月23日

製造中止となり最後の在庫となったRM Racing製のブレーキパッドがテロ事件の影響で1週間遅れで到着しました。
さっそく装着しましたが、初期制動性が非常に優れており、後ろから引っ張られているのではないかと思わせる食い付きのよい制動は、HAWK社のAutocrossパッドよりも私にとっては好ましいと感じています。
見た目にはHAWK社製品と全く判別がつかないのですが、表面を触るとRM Racing社製品のほうが、よいザラついている感じがします。これはつまり摩擦係数が高いことを意味しています。摩擦係数が高ければ、それだけ効きが良くなる反面、磨耗も早く寿命は短くなるし、ローターも早く減ることになります。
今回到着した製品は、以前装着していたもの(写真)と違い、鳴き防止用のシムと磨耗警告用爪が装着されており、以前のいかにもレース専用といったイメージは全くありません。製造中止となってしまったことが悔やまれてなりません。