<LEDテールライト装着日誌>
Installation of LED Tail Light

パート1:製品をそのまま使用し内側のテールライトだけをブレーキ&スモール専用として交換
Part 1:Change inside only as Brake&Parking
番外編:US仕様LEDテールライト装着について


パート2:下半分にウィンカー用黄色LEDを装着し4灯共に交換
Part 2:Install Turn Signal LED and change all
パート3:LED点灯(電流制御)方式検証とレギュレーター方式の製作
Part 3:How to control Current of LED and install Regulative Transistor
パート4:ウィンカー用LEDの一部交換と専用レギュレーター装着
Part 4:Install Another Yellow LED as Turn Signal and Regulative Transistor
パート5:装着方向の変更
Part 5:Change direction of Tail Light
パート6:フロントターンシグナルライトLED化
Part 6:Install Front Turn Signal light
パート7:広角度LEDの採用
Part 7:Install Wide Angle LED
パート8:Luxeon Star LEDのフロントターンシグナルへの採用
Part 8:Install Luxeon Star LED for Front Turn Signal
パート9:Luxeon Star LEDのリアターンシグナル装着
Part 9:Install Luxeon Star LED for Rear Turn Signal
パート10:ターンシグナル用LEDをSousin社製に交換
Part 9:Install Sousin Power LED for Turn Signal
パート11:ニューLEDテールライト装着
Part11:New LED Tail Light

<パート1:内側だけをブレーキランプ専用として装着>
Part 1:Install inside only as Brake lamp

US仕様のLEDテールライトを装着しました。
同品にはターンシグナル用のパートが無いので、とりあえず内側だけに装着し、外側はそのまま純正品を残しました。但し、純正品はデザイン的な面からブレーキライト機能を無くし、スモールライト機能だけにしてあります。またウィンカーランプが2灯減ることで消費電流に変化が起こり点滅速度が変化するので対策が必要です。

Install US LED tail light. It is necessary to have Yellow individual Turn signal light on tail for Japanese model therefore install only inside.
Brake lamp in outside tail doesn't function, parking light only.
It's also necessary to change lines to avoid Flasher Unit malfunction.

1.ブレーキランプの取外し Remove Factory's Tail Light Housing

純正ライトの両サイドのネジを外してハウジングを外します。
ハウジングに装着されているバルブコネクターを外します。固定ラッチを内側に押しながら、ハウジング裏に向かって反時計回り方向に30度程回すと、バルブごとハウジングから外れます。
コネクターからバルブを取り外します。こちらもバルブを奥に少し押しながらバルブに向かって反時計回りに20度ほど回すと外れます。

Remove bolts both side of tail light and remove tail light.
Disconnect bulb connector and remove bulb.

2.LEDライトのコネクター改造  Change Connector

US仕様はバルブの接続コネクターの規格が違うので日本仕様に交換します。

Change connector of LED tail light from US to Japan.
接続されているコネクターを根元から切断します。
白と茶がブレーキライトのプラスとマイナス、赤と黒がスモールライトのプラスとマイナスになるので、それぞれをブレーキ&スモール用ツインフィラメントタイプのバルブの口金部分にハンダ付けします。
それぞれのケーブルの接合部には十分な絶縁対策をすると共に、フィラメントとの接合部に負荷がかからないように熱収縮チューブ等を使って対策を施します。

Cut lines and connect White(+) and Brown for Brake Lamp, Red(+) and Black for Parking lamp to Japanese Bulb.

接続が終わったら、点灯テストを行います。
バルブのブレーキランプ側にプラス、バルブの外側にマイナスを接続して明るく点灯し、スモール側にプラスを接続すると減光して点灯すればOK。

3.ウィンカー点滅速度対策  Change Circuit for Turn Signal Flashing Problem

ウィンカーのLED化を行って付属のフラッシャーユニットを使用しない場合には、左右それぞれ1灯ずつバルブが減ったことによる点滅速度の異常を修正する必要があります。そこで欧州仕様のリアウィンカーバルブが元々1灯であることに目を付けました。さらに日本仕様と同じように左右横にリピーターウィンカーライトが装着されていることから、まさに今回の状態と同じになります。
Turn signal bulb become 4 to 3 and it is necessary to change Flasher Unit clicking timing. However it's quite difficult to do so that change connection from Japanese to Europe. Export model to Europe has 3 bulbs as Turn Signal.

左記はC5のウィンカー関連の回路図(画像をクリックすると大きいイメージになる)。
日本仕様のウィンカー配線に「」印(S485/青色表示線)がありますが、これはブレーキランプハウジング裏の配線束の中に入っている白色の2本の線を意味します。左右それぞれあります。この線は、欧州仕様でバルブが1個しか使用されない場合に、フラッシャーユニットの点滅速度定数を変えなくても点滅速度が変わらないようにする抵抗線で、日本仕様にしか結線されていません。

The S485 line(blue line) is installed only for Japanese.
バルブを1個減らしても点滅速度を変えないようにする(つまり欧州仕様の配線にする)には、この線を途中で切断してグランドに接続し抵抗値(電流消費値)を変えてやればOKです。
ブレーキライトハウジング裏のテーピングされた結線束の中にU字形に途中で折り返した白色線が2本あります。

Inside of wire harness, there are 2 white wires.
それを折り返し点で切断(どちらが元々つながっていた線であるか判別ができるように印をつけること)します。それぞれの片側のどちらか同士をバルブ等(但し消費電流は5W以下であること)に接続し、ウィンカーを動作させた時にバルブがウィンカーに合わせて淡く点滅する線のペアを見つけます。バルブを1個外して動作させると点滅が倍の速さで動作しますが、その時にバルブを点灯させた線のどちらか一方をグランドに接続すると点滅速度が元に戻るので、ギボシ端子等を使って結線し、他の線は絶縁します。

Cut them at middle point and find lines which turn on small bulb   by the same clicking of Turn signal lamp.
Connect one line to Ground during Turn Signal going on, and as clicking become correct, it's the line which must be connected to ground..

切断した白色線は抵抗値があり、使用される長さによって電流値が変わるので、切断場所によっては点滅速度が低下しなかったり、し過ぎたりしてしまう可能性があります。
点滅速度に問題が出た場合には、左右どちらか一方の接続をグランドにしないで、バルブを点灯させた線同士を接続してみます。

The line is not wire. It's a kind of Resister so that as cut point is wrong, clicking doesn't correct.
Then connect line to another line which turn on small bulb.

<使用レポートその1> Report part 1

一つを解体してみたのですが、さすがに既製品だけのことはあり、レンズ機能を備えた表面カバーと反射鏡機能を備えた裏面に、高照度LEDが装着された基板が着いていました。
これにより、照射角度の狭いLEDの光が広い範囲に高照度で拡散され、自動車のブレーキランプとしての機能を十分満足させるものになっています。

Inside of LED tail light, there are 48 LED with diode and resister.
LED are mounted on mirror coated board and out side cover has lens effecting.

回路は抵抗による電流制御ですが、コスト削減のためだろうか、大きい抵抗を一ヶ所に使用する方式なので、やや安全性が欠けているように思われました。

Current Regulation by one big resister is not so safety way.

ブレーキライトON スモールライトON スモール&ブレーキON
スモールライトが少々明るすぎるようなので、抵抗値をもう少し大きくしてみようと思っています。ただ抵抗による電流制御であるため、あまり極端に下げてしまうと電圧低下時に全く点灯しなくなってしまう危険性があります。おそらくこの理由で照度を高めに設定しているのだろうと思います。
ターンシグナル類の点滅時等に起こる突入電流による電圧低下で、僅かですが瞬間的に暗くなったので、入力側の電流変動に対して一定電流を供給できるように定電流ダイオードの使用により改良してみる予定です。⇒パートUを参照

Left photo is Brake light ON, Middle is Parking light ON and Right is Parking and Brake light ON.
I feel Parking light is little bit brighter so that I'm going to add Resister.
As Turn Signal clicking, LED light also clicking a little bit so that I like to use Current Regulative Diode or Transistor.
スモールライトの照度を低下させました。抵抗による電流制御方式であるため、プラス電源に500Ω/2Wの可変抵抗を入れ、適度な照度になるまで調整をしました。その結果は220Ωでしたが、今後具合によって若干の変更が出るかもしれません。また想定される供給電圧を大きく下回ってしまった場合には最悪消灯してしまう可能性もある(LEDはバルブと違い、限界電圧電流値を下回ると全く点灯しなくなってしまう)ので注意が必要です。そのためにも電流値可変に対する対策が必要です。

Add 220ohms resister between LED tail light input and parking light wire to go down brightness of parking light. As Voltage decrease so much, there is a possibility to turn off. It must be done to install Current Regulation not by Resister.

<番外編:US仕様LEDテールライト装着について>
上記図面(クリックすると拡大表示されます)が示すように、US仕様はブレーキライトとターンシグナルを共用するため、日本仕様のブレーキライト回路は使われません。
つまり、ブレーキライトが点灯している状態でターンシグナルを出すと、ブレーキライトが点滅をして代わりとなります。

<US仕様にするための配線変更>
ハザードフラッシャーリレーの「K」端子に、ブレーキペダルに装着されているブレーキライトスイッチ(ペダルを踏んだ際に12Vが出てくる側)からの配線を接続します。ブレーキライトスイッチには既に別の配線が接続されていますので、それを分岐します。
ハザードフラッシャーリレーはハザード動作スイッチの裏側に装着されていますので、オーディオシステムを外してから手を差し込み、コネクターを抜いたら、
「K」端子(配線も端子も入っておらず空っぽです)に同規格の平型圧着端子を使って新しい配線を入れます。

<US仕様LEDテールライトの配線>
接続は以下のように行います。

US仕様LEDテールライトブレーキライトONプラス → 日本仕様ターンシグナルライトプラス
US仕様LEDテールライトパーキングライトONプラス → 日本仕様パーキングライトプラス
US仕様LEDテールライトパーキングライトONマイナス → 日本仕様パーキングライトマイナス
US仕様LEDテールライトブレーキライトONマイナスは接続しません(製品によってはありません)。

配線はバルブソケットの手前を切断してギボシ端子を使って分岐しておくと、いつでも純正状態に戻すことができるので便利です。
また、バルブソケットは雨水が浸入しないように厳重に防水処理を行います。
ブレーキライト用の配線は使用しませんが、エラー発生を回避させるためにダミーバルブ(14〜18V/1〜3W位)を4つの内、どれか一つに装着する必要があります。こちらはブレーキライトが点灯する際に同時に点灯しますから、バルブハウジングに収めて厳重に防水処理を行います。
製品の種類によっては、本対策が不要な場合もあります。