<パート2:下半分にウィンカー用黄色LEDを装着して全灯装着>
Part 2:Install Yellow LED as Turn Signal down side part



パート3:LED点灯(電流制御)方式検証とレギュレーター方式の製作
Part 3:How to control Current of LED and install Regulative Transistor
パート4:ウィンカー用LEDの一部交換と専用レギュレーター装着
Part 4:Install Another Yellow LED as Turn Signal and Regulative Transistor
パート5:装着方向の変更
Part 5:Change direction of Tail Light
パート6:フロントターンシグナルライトLED化
Part 6:Change Front Turn Signal light
パート7:広角度LEDの採用
Part 7:Install Wide Angle LED
パート8:Luxeon Star LEDのフロントターンシグナルへの採用
Part 8:Install Luxeon Star LED for Front Turn Signal
パート9:Luxeon Star LEDのリアターンシグナル装着
Part 9:Install Luxeon Star LED for Rear Turn Signal
パート10:ターンシグナル用LEDをSousin社製に交換
Part 9:Install Sousin Power LED for Turn Signal
パート11:ニューLEDテールライト装着
Part11:New LED Tail Light

デザイン的に日本仕様ハウジングとUS仕様ハウジングの混合があまり良いイメージでは無かったため、USA製のハウジングに黄色の超高照度LEDを装着してウィンカー機能を持たせるべく改造を行いました。
また製品に定電流ダイオードが使用されていなかったので、点灯の安定化を図るために、これを機会に装着を行いました。

Change down side 19 pcs. LED to Yellow LED as Turn signal lamp.
Also install Regulative diode.

1.黄色LEDの装着 Installation of "Yellow LED" as Turn Signal

ウィンカー用LEDを装着するため、本体を解体して内部基板を取り出す必要があります。本体の正面カバー部分と背部を金鋸で丁寧に切り取ります。切断位置は後で元に戻す際のことを考えて、表面レンズ裏部分から1cm程度後ろ寄りが良いです。反射板と背部は4点でビス止めされていますが、この位置で切断すれば内部の支柱が途中で切断できるため、反射板を固定したままの状態にできます。

It is necessary to cut!! housing. Use cutter or saw to separate like photo.
基板と反射板を固定している4本のビスを外して基板を取り出します。
ターンシグナルとして機能させる部分に相当する基板上の下側3列のLEDを全て外します。
外す際には20W程度の半田ゴテを使用してLEDや基板にダメージを与えないように注意です。また外した後は、半田吸引機により基板の穴内に残る半田も奇麗に除去しておきます。

Remove 4 bolts to take out circuit board. Remove 19 LED down side.
基板の表面(LEDが見える面)の3ヶ所の基板配線(赤線表示)をカッター等(実は鋸が一番良い)を使って切断(と言うよりは削り取り)します。切断するのは表面の導通している金属部分だけで、基板そのものをあまり削り過ぎないこと。
青色枠内の抵抗も交換するので取り外します。

Cut Printed Lines(Red line) upper side.
Remove Resisters(inside of Blue line).
裏側も上下で分けた部分(赤線表示)で基板配線を切断します。
中央部の2つのLED(白色枠表示)が基板配線の切断によって点灯電源供給が無くなってしまうので、隣のLEDのプラス側(向かって右)同士を結線します。
この段階で、上半分のブレーキ・パーキング用LEDが全部点灯することを確認します。点灯しないLEDがある場合には基板配線をチェックし、切断により破損してしまった場合には、配線をして修復します。

Cut Printed Lines(Red line). Connect separated line of LED(inside of white line). Check function all LED for Brake.
ターンシグナル用として使用する黄色のLEDを半田付けします。プラスとマイナスがあるので装着方向に注意。
ブレーキライト用に装着されているLEDと同じ向きであればOK。向きは透けて見える内部を見ると判別ができます。基本は足の長さが長い方がプラスで、基板上から見て左側になります。
LEDは、動作電圧が2.5V(20mA)の黄色の高照度タイプ(8000mcd)を使用しました。秋葉原で一個45円程度で手に入ります。但し照射角度は10度以下しかありませんでした。

Install Yellow Super High Bright LED(8000mcd). Function voltage is 2.5V(20mA).
上半分同様、下半分についても基板が遮断されたことにより失われた電源供給を配線(青色枠内)します。
基板遮断によって離れ小島になってしまった場所の左同士、右同士を結線すれば良いです。配線する個所は、上半分一ヶ所(前述)と、下半分3ヶ所の全部で4ヶ所です。基板切断の具合によってはもう少し配線する個所が増えてしまう場合もあります。

Connect 4 points LED separated from printed line. Left to left, Right to right.
左図の内、青色枠内が製品の部分。
点灯電源入力部分には、ブレーキ用に4A(2A×2)を、パーキング用に2Aを使用した。またパーキング用は220Ω/5Wの抵抗を直列に入れ電圧低下をさせました。
定電流ダイオードは15mAを16本並列接続したものを使用しています。
定電流ダイオードの装着により供給電圧が低下するので、抵抗を36Ωから20Ωに変更しました。またターンシグナル用LEDの動作電圧がブレーキ用LEDよりも高いため、22Ωの抵抗は使用せず直結し、さらに36Ωの抵抗も20Ωにしました。

注意:本回路はあくまでも製品の基板配線を全く改造することなく行う方法であって、理論的に正しい動作を保証するものではありません。
回路について

長時間の点灯実験の結果、動作電圧を高くしたことで抵抗に発熱が認められたので、安全性と耐久性を考慮して2Wから5Wに交換しました。ついでだったので、22Ωも5Wにしました。またダイオードについても同様なので、2A耐圧品に交換してあります。
ターンシグナル用の抵抗(22Ω)を使用せず直結する場所は、4つ並んだダイオードの上から3番目の左側端子から20Ωの抵抗へ配線(青色枠内白色線)を行います。
配線が完了したら、点灯テストを行います。

Change 36ohms/2W Resister to 20ohms/5W, 22ohms/1W to 22ohms/5W.
Also all diodes are changed to 2A. Install Current Regulative Diode(15mA X 16) to Brake and parking light input(half above).
Install Two 90V/2A diode to Brake light input and one to parking light input.
Turn Signal circuit doesn't use 22ohms resister therefore connect line from diode to 20ohms resister directly(inside Blue line/White wire). Check function.

解体したハウジングの裏部分のバルブコネクター装着穴の下に、ターンシグナル用配線穴(5φ位)を空け、ケーブルを通します。
ケーブルを基板に半田付けし、反対側にはウィンカー用バルブの口金部分を使って配線を行います。
配線が終わったらハウジングを接着剤にて接着し、外側からアルミテープを使って隙間を覆います。

Make hole on housing for Turn Signal light connection wires. Connect Turn Signal Connector to wires.
Install Rear housing and Panel using adhesive and wrap around housing by aluminum tape.
アルミテープは耐久性が高く、ビニールテープ類と違って糊が熱や時間経過ではみ出たり剥がれたりし難いものです。また耐熱性、耐水性にも優れているので、大変便利なアイテムです。

Aluminum Tape is very useful. It's strong, anti-heat and water proof.

完成したら、バルブ口金端子を使って点灯テストを行います。
Check function by bulb connector.

ウィンカー(Turn) スモール&ウィンカー(Parking & Turn) ブレーキ&ウィンカー(Brake & Turn)
こちらは単体での照射実験。目で見ていると明るさの違いは分からないのですが、カメラで撮影すると、撮影角度の違いもさることながら点灯照度の固体差が分かります。負荷電流の非均等による稼動電圧の差異にも原因があるのでしょう。
正面からは直視していられないほどの照度がありますが、上下左右に少し外れた位置からだと然程でもありません。この辺りがまだ反射鏡を備えたバルブに及ばない部分ですが、レンズと反射板のお陰で全く見えなくなってしまうことはありません。
しかし、ブレーキライト用LEDと比較すると照射範囲は狭いです。装着されていたUSA製のLEDは、照射角度が現在日本で売られている超高照度LEDの平均である5〜10度よりも格段に広く、視覚的には30度程度はありそうな上、照度についても同じかそれ以上にありました。
秋葉原に現在世界最高照度と称された「12000mcd」で照射角度30度を誇るUSA製の赤色LED(2.25V/20mA)が売られていたのですが、それだとすれば当面それに適う黄色LEDは日本市場にありません。

Yellow LED as Turn has enough brightness however angle of beam is smaller than Brake LED.

本体を車両に装着します。ブレーキライトは、バルブ口金部分を接続コネクターに装着して本体に装着します。これは純正と全く同じです。
ターンシグナルは、バルブ口金部分を接続コネクターに装着し、接合部分に防水用自己融着テープを巻き、その上からビニールテープまたはプラスチックテープを巻いて十分防水対策をして、周辺のケーブル束に固定します。
特にバルブの口金への配線部分は弱いので、折れ曲がったりして負荷がかからないようにします。
前回、純正テールライトのバルブによるウィンカーを1灯使用する際に点滅速度正常化の為に行った白色線のグランドへの接続は解除し、全線を開放無接続状態にするか、元通りに接続します。
接続が終わったら、固定する前にブレーキ、テール、ターンシグナルの各動作テストを行います。ターンシグナルは、この段階ではまだ正常な点滅動作は行われませんが、点灯することだけを確認しておきます。
点灯動作がOKなら、ライトハウジングを固定します。

Install Tail light housing. Connect brake and parking lamp line and Turn Signal lamp line.
Disconnect "White line" from Ground when connected last time(Japan Model Only).
Check function.

ハウジングの周囲は、純正品同様隙間ができるので、防水ゴムを貼り付けました。
ただ、純正品の半分程度の厚さのもので十分です。

ハウジング位置を純正の位置からやや後方へ移動させていたのですが、本ライト装着にあたっては表面が純正に比べてフラットになっている分、やや後方へ位置を戻す必要が生じたため、裏側から差し込んだ固定用ボルトに5mm厚程度のナットを一つ入れ、ボルト全体を後方に移動させ、取付位置を5mm奥に移動させました。

2.フラッシャーユニットの装着   Installation of Flasher Unit

US仕様ではウィンカー機能がブレーキランプと兼用になっていますが、LED装着によってフラッシャーユニットの点滅が正しい状態にならないため、交換用のフラッシャーユニットが付属しています。これが無いとフラッシャーの点滅速度を正常化することはできません。
但し独立したウィンカーを持つ日本仕様へ適合させるためには、若干の改造が必要(と言っても線を切るだけ)になります。
本品の耐久性を疑うわけではありませんが、あまりにプアなものなので、いずれ機会を見てもっと品質の高い部品に交換するか、電子フラッシャーユニット化してしまおうと思っています。

→現在(2003年1月19日)は、新しいフラッシャーリレーに交換されています。
Flasher Relay was changed to new one now(19th./Jan./2003)


Install Flasher Unit. It is necessary to cut two wires for Japanese Model.

<画像をクリックすると大きいイメージが見れます>
回路図によれば、US仕様ではストップライトスイッチからの信号線がハザードユニットの「K」端子に接続されています。日本仕様ではおそらく結線そのものが行われていないはずですが、万一を考えて本線は切断(赤色表示)しておくほうが良いでしょう。
また、純正のフラッシャーユニットは、リアの2灯がLED化しても左右のリピーターランプが残ることで異常ながらも点滅動作を行ってしまうため、「H」のジャンパー線も切断して、純正フラッシャーユニットへの通電を停止させます。

尚、ハザード動作時は、本フラッシャーユニットの接続は解除されるので問題ありません。またハザード時にはバルブの動作電流数に関係無く一定の間隔で点滅動作を行うので、LED化しても問題は起こりません。

コネクターの「D」は未使用なので、それを頼りに「K」と「H」の位置を判別して、付属のフラッシャーユニットの結線を切断します。切断個所は絶縁します。

Cut "K" and "H" lines.


接続するコネクターは運転席側下のセンターコンソールとの間にあります。
以下の要領で運転席下のアンダーカウルを外します。

まずフォグランプ/リアハッチオープンスイッチパネルを外します。先の細いものを向かって右側の隙間に差し入れて手前に引き出すと外れます。向かって左側にロック用のソケットがあります。内部にトルクスネジがあるのでそれを外します。次にキーシリンダー左にある室内温度センサーのカバーを同じように外し、内部のトルクスネジを外します。
ペダル類の上部にあるアンダーカウル固定用ネジを2本外します。
向かって右側のセンターコンソールと重なる部分を手前に持ち上げながら、アンダーカウル全体を下方向に引き出して外します。
フォグランプ/リアハッチオープンスイッチと室内温度センサーの接続コネクターを抜きます。

The Flasher Unit is installed  between factory flasher unit and turn signal switch located  right side under column.
Remove under trim.
付属のフラッシャーユニットを接続する場所は、右側のセンターコンソールとの間に通線がスポンジで巻かれた白色のコネクター(青色枠内)です。

Here is the connector to flasher unit.
コネクターの接続を抜いて、その間に付属のフラッシャーユニットを接続します。
フラッシャーユニットはコネクターに固定し、センターコンソール内に納めます。

Disconnect and insert Flasher Unit. Reset DTC Error.

この段階で動作テストを行います。ターンシグナルをONにして正常の間隔で点滅動作が行われ、全ターンシグナルが点灯し、メーター内モニター、HUD内表示も正しく動作していることを確認します。またハザードの動作(但しこれは純正フラッシャーユニットによる動作)についても確認します。

本コネクターの脱着により、DTCにウィンカーモニター系エラーが記録されるので、動作確認後に「RESET」しておきます。
コネクターの脱着以外に本フラッシャーユニットの装着でDTCエラーが記録されることはありません。

本フラッシャーユニットの発生する音が意外と大きい(と言うより貧弱な感じ)ので、それが嫌な場合には、ユニット全体をウレタンフォーム等で包んでしまうと軽減されます。本体の発熱については問題無い範囲でしょう。
また本フラッシャーユニットは、供給電圧の低下により点滅速度が遅くなる傾向があったのですが、これはおそらく左右のリピーターライトの負荷電流(US仕様には無い)によるものでしょう。いずれ機会を見て、本リピーターライトもLED化します。


<使用レポートその2> Report part 2


純正日本仕様と同じように下半分がウィンカーとして黄色点滅するようになりました。
レンズ表面がそもそも赤色に着色されているので、黄色が若干赤みを帯びているのは確かですが、実用面での問題はありませんし、点滅していれば誰もがウィンカーだと認識してもらえるでしょう。
現在までのところウィンカー点滅が認識されずに進路変更時のクレームを受けたり、路地右折時等で後方に待たせてしまった車両はありません。

Turn Signal function view. Yellow color LED beam passing through Red lens plate so that color become a little bit red however it will not be big problem. Everybody think it's Turn Signal  because of flashing.


テールライトは、US仕様の標準状態が少々明る過ぎるように感じたことから、やや暗め(低め)に設定しました。
これは、夜間や暗闇使用以外での認識機能を持たせる必要が無い(つまり日中の明るい場所では点灯認識をさせる必要が無い)ことと、夜間、後方車が長時間直視させられることに対しての配慮をしたことによります。
照度を上げるには、挿入した220Ωの抵抗値を下げれば良いだけです。
定電流ダイオードの装着により、それまでウィンカー動作時に僅かながら減光していたのが全く感じられなくなりました。

Parking light function view. Insert 220 ohms Resister.


ブレーキライトは、日中に純正のLEDハイマウントと比べても十分な明るさを持ち、また照射範囲も問題ありません。写真では外側が内側に比べ暗く見えますが、これは指向性(照射角度)の問題です。視野をもう少し外側へ移動させると、今度は内側が暗くなり、外側が明るくなります(下を参照)。この辺りがまだLEDがバルブにかなわない部分ですが、少なくても後方車の視野範囲において常時1灯以上の点灯認識ができているので、問題は無いと考えています。
夜間は少しばかり後方車に対してハイマウントと同様に眩しさを感じさせてしまう可能性もありますが、ブレーキランプは昼夜を問わず認識させることが絶対使命であり、夜間のライト点灯時に合わせて照度を下げる方式を採用するのが少々面倒だったので、とりあえずこれで良しとしました。定電流ダイオードの効果は、ブレーキランプでも同様に発揮されました。

Brake lamp function view.
LEDは照射角度が狭いので、バルブのように広い範囲に光を拡散させることが出来ません。ところが、そもそもC5のブレーキライトは外側と内側で取付角度が違っていて、写真が示すように左右別の方向から見ると内側と外側の明るさが向きに対応して変化するのが分かります。これが幸いし、広い範囲の認識製が確保されています。

Brightness of Brake Lamp is changed by angle of view because of LED beam angle.