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<C5日誌>「赤枠で表示されている画像は、マウスポインターを置くと別の画像が表示されます」

2008年

1月1日

2007年12月16日富士スピードウェイにて
新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
とうとうC5が9年目に突入です(笑)。今年の4月には4度目の車検を迎えます(現状のままで車検に通るかどうかは微妙なところですが・・・笑)。
C5がいつまで元気にサーキットを走ることができるか分かりませんが(笑)、エンジンが壊れない限り今年も頑張ろうと思います。
本年も、初春辺りから「本庄」と「えびす」サーキットにおいて自主開催走行会を行う予定です。
サーキット走行用にはならないと思いますが、懐事情が許せば今春に何かもう一台別の車を入手したいと考えております。

1月15日

今春辺りから始める予定のサーキット走行に備えて(と言うよりは趣味ですが・・・笑)作業を行いました。
ガレージは電気式の簡易暖房しか無いので結構冷えるのですが、それでも東京の屋外で作業をするよりは十分暖かいです(笑)。
ATFクーラー用エアスクープ交換
パテ塗り
ATFクーラーコア装着角度と電動ファンの変更
12月16日のFSWで水温・油温共に極めて順当(94℃・102℃)であったにもかかわらずATF温度だけが115℃と高目になっていました。ほとんどロックアップしない状態でハイパワーを受け続けるトルクコンバーターの発熱は想像を絶するものがあるのでしょう。
この時節、一般道走行時ではサーモスタットがオープンしてクーラーコアへATFが100%循環を始める温度(約80℃)にすらなかなか到達してくれない状態ですが、短時間に連続高負荷がかかるサーキット走行では冷却能力がまだ十分でないようです。せめて油温と同じ水準を維持させることが望ましいと考えます。

水温油温が順当であった理由として冷たい走行風を十分に吸入できていたことがあると思いますので、まずは吸気効率の向上策を行いました。
これまでエアスクープで集合した吸気はエアインテークダクトを経由して導入されていましたが、もっと見栄えの良い?(笑)別のエアスクープに交換してホースを吸気口に直接固定することにしました。
またホースも75mm径2本だったものが100mm径と75mm径になります。
これにより走行風はホースに直接入り、そのままクーラーコアへ当たるようになります。
勢いの強い流入気が得られるようになればインラインブロワーファンは不要ですし、むしろ流入抵抗になってしまうので撤去です。
クーラーコアに電動ファンを装着する場合、イン側とアウト側の両方に着けると干渉を起こして結果的に通気効率が低下してしまう場合がありますから、イン側は無いに越したことはありません。かなり以前のことですが、冷却能力向上のためにエアコン用コンデンサー前に16インチの電動ファンを追加で装着したのですが、その時はまったく効果を得られなかった経験があります。

今回装着したエアスクープはフェアレディZのボンネット用に市販されているものですが、さすがにC5のボディラインにピッタリ合うはずもありませんから、本体がスッポリ入る大きさの穴を空け、隙間をパテで埋めました。
C5のリアフェンダーは下半分に柔軟性があるため、硬化後にひび割れを起こさないようにパテは樹脂タイプを使っています。
また、これまで装着していたエアスクープの固定用ボルト穴も痛々しく露出していますから、こちらも同時に補修を行いました。

パテ塗り→整形→プライマー塗り→サンドペーパー仕上げ→本塗装まで終わりましたが、クリア塗装を行う前にザラつきやゴミ取り処理をする上で本塗装を十分に乾燥させる必要があるため、今回はここまでで時間切れとなりました。
塗装は境目を目立たなくするためにフェンダー部分全体を行っています。

塗装のプロであるKMクラフトガレージK社長に新年早々から電話でお邪魔してご教授を受けながら頑張りましたが、所詮は素人作業です(笑)。
なかなか満足の行く状態にはならず何度かやり直しをすることになり、結局はパテ塗りと整形作業に3日を費やし、塗装作業も3日がかりとなってしまいました。
それでも何箇所かパテの整形ムラが残っていますし、塗装もいくらGM指定純正色を使っていも経年変化に伴う調合ができていませんから、明らかに塗り直しであることが分かってしまいますが、取り合えずこれでOKとします(笑)。
少なくても以前よりスクープが後付である印象を大幅に低減させることができていると思います。
それにしても、消費した時間と手間、さらに部材消耗品類を考えると、プロに依頼した方が明らかに安価で良好な仕上がりになることだけは間違いありませんね(笑)。

効果が高いクーラーコアの大型化も行おうかと思ったのですが、残念ながらスペース面でこれ以上大きいコアを装着することはかないませんでした。
そこで、コアを下向きに傾斜させ、さらに電動ファンを9インチから風量の大きい10インチに戻しました。
強力になった排出風がルーバープレートよりも下方開口部に向かうようになったことで、排出効率の向上がはかられるのではないかと思われます。

リアウィング用ベースの塗装 フェンダー塗装作業中の乾燥待ち時間が暇ですから、リアウィングのベース部分も塗装を行いました。
ベースはアルミ製ですから、塗料の密着性を高めるためにまずは専用プライマーの塗装を行います。
そして、フェンダー塗装時と同様に本塗装を行い、さらにクリア塗装を行ってからコンパウンド仕上げを行いました。
粘度の高い専用プライマーを少々厚く塗り過ぎたため表面に若干凹凸が出てしまいましたが、ボディと同色になって同化することによりベース部分の存在が目立たなくなれば良いので、これで十分です。
100Lエアタンク追加 リアウィングベースのコンパウンド処理中に、エアツールのポリッシャーが大量のエアを短時間に消費することが判明し、60リットル程度のタンクでは僅か10秒ほどでエア不足となって回転が低下してしまいました。
大型のコンプレッサーであれば、タンクが大きいばかりでなく消費した大量のエアをその場で随時供給することがかなうのですが、私の使っているものは小型なため対応できません。
作業の途中であってもプレッシャーが回復するまで数分間以上は待たねばならず、コンパウンド処理をスムースに進める上で不都合が起こります。
そこで、100リットルのタンクを追加装着しました。
これにより容量は合計160リットルになり、1分間程度ならば連続稼働させても大丈夫になりました。
次週行う予定のリアフェンダーのコンパウンド処理を迅速に進めることがかなうと思います。

エアポリッシャーを使う場合は100リットル以上のタンクを備えた5馬力以上のコンプレッサーが必然となります。
また、高トルクのエアインパクトを使う場合、接続ホースは内径8.5mm以上のものを使わないと十分なトルクを得ることができません。

1月27日

スプレーガン
スプレーガンによる再塗装
75mmパフ用小型エアポリッシャー
コンパウンド処理終了
エアインテークとクーラーコアのホース接続
先週末は日曜日が仕事となり、金曜日の夜に自宅へ帰ったものの土曜日にトンボ帰りをせねばならず、乾燥時間がかかる塗装作業を進めることができませんでした。
塗装の最終仕上げを何とか今月中に終えたいと思っていたので、今週末金曜は早々に帰宅して直ぐに着手しました。

前回の本塗装後2週間も放置したのでクリア塗装の前に表面を脱脂したところ、何と塗装面のザラつき(ゆず肌)が原因で拭き取りムラが発生してしまいました。
いくら拭きとっても取れないため今度は耐水サンドペーパー(#1000と#2000)で水砥をしてみたのですが、思うような結果となりません。
クリア塗装は下地が透けて見えますから、これでは駄目です。
ソリッド塗装はクリア上塗りを行わない場合もあるのですから、補修しきれないほど深いゆず肌状態になってしまっていること自体が問題です。
最近のスプレー缶塗料のノズルは大変優れたものになってきているのですが、どうやら私が使ったスプレー缶のノズルは設計が古いのか、噴霧粒子が粗くて、いくら離して薄く少しずつ繰り返し塗っても、ゆず肌発生を回避することができないようです。
そこで、スプレー缶の中身を抜き出してエアツールのスプレーガンに移し、もう一度本塗装をやり直すことにしました。

いったん表面を サンダーで磨き(と言うよりは、せっかく塗ったものを剥がすに等しい・・・もったいないですが仕方ありません)、再度円滑に整えます。
脱脂処理をしたら、1500Wの電気暖房器と500Wの投光器2台を使って、塗装面の温度を20℃程度に保ちながら10分の間隔をあけて4度塗りをしました。
やはり塗装専用のスプレーガンノズルは大変優秀で、安物であっても(笑)細かい霧状の塗料が均一に噴射されて実に綺麗な仕上がりとなりました。
表面のザラ付きも全くでません。スプレー缶で行った時とは雲泥の差です。
ツールが手元にあるのですから、はじめから使っていれば良かったと、小さな労力を惜しんで時間と塗料を無駄に消費してしまったことが悔やまれます・・・。
面倒なのでもう塗装作業はやらないと思いますが(笑)、もしやるとしても次回からはスプレーガンで行うことにします。

最終塗装終了後30分ほどしたら表面温度を20℃から40℃くらいに上げ、3時間ほど放置して十分乾燥していること並びに塗りムラが無いことを確認したらクリア塗装です。
クリアも本塗装と同じように中身をスプレーガンに移してから4回重ね塗りをしました。
クリア塗装をコンパウンド処理ができる状態にまで十分に乾燥させるためには、20℃で72時間以上、60℃なら3時間以上必要とのことですが、ガレージはこの時節夜間は0℃以下になりますから、一晩どころか3日放置しても無理です(笑)。
実際、本塗装すら同条件下では2日経っても完全乾燥させることができませんでした。
日曜に東京へ戻らねばなりませんから、翌日までに何とか乾燥させるため、塗装面の温度を40℃くらいに保つように電気暖房器と投光器を終夜稼働させて、乾燥時間の短縮化をはかることにしました。
夜間割引があるものの電気代がかなりかかってしまったはずですが(笑)、時間を買ったのだと思って諦めねばなりません。

そして翌日無事乾燥してくれましたので早速コンパウンド処理です。
一度に広範囲をまとめてやらず、20cm四方程度に分けて行いました。
エアポリッシャーは、狭い場所を細部に渡って磨くことができる75mm径パフを使う小型タイプを使いました。
まずはスポンジパフを使って細目で磨き、艶のある表面になったら超細目で鏡面状態になるまで磨きます。

コンプレッサーのタンク容量を増やしたお陰で、ポリッシャーは一回の作業に必要な時間分(20秒間程度)は連続稼働をしてくれましたが、唯一の問題は圧力が低下してコンプレッサーが稼働を始めてから圧力が回復するまでの待ち時間がかなり長いことです。
つまり、小分けした一回当りの作業を終えるには問題ありませんが、二回目を行うまでにじっと待たねばなりません。
ポリッシャーを連続して長時間使う場合は、やはり200V5.5馬力以上のコンプレッサーが必然のようですが、あまりに大きく重いのと、塗装作業は滅多にないこと(素人にとってはあまりに面倒で大変ですからもうやらないと思いますが・・・笑)ですから、100V3馬力タイプを使うことにしました。
今まで使っていたものに比べて能力はちょうど倍になります。
お陰で、相変わらず待ち時間は必要なものの今までよりは短くなって、そこそこスムースに事が進められるようになりました。

そして、最後にウールパフを使って仕上げとなりますが、この作業は 180mm径のパフを使う大型のポリッシャーを使いました。
強くやり過ぎると細かいスリ傷が着いてしまいますので、ポリッシャーの回転数制御と力加減が難しい部分です。
パフのベース部分を塗装面に引っ掛けると深い大きな傷が着いてしまいますので、段差や奥まった狭い部分は手作業にしました。

色が微妙に違うことに加え、あちこちに凹凸や傷模様があるものの、予想していたよりは良い仕上がりとなり、そこそこ満足です(笑)。

エアスクープのインテークとクーラーコアを接続する100mm径と75mm径のホースは、今回Billion製を使いました。
この製品は耐熱性耐久性が優れているだけではなく、何よりも支柱がアルミ製なので、今回のようにエアスクープのインテーク部分の形状に合わせて加工する場合、大変都合が良いのです。
また、柔軟なため100mm径であってもかなり鋭角に曲げることができます。
インラインブロワーファンを介さずに直結となりましたから、配管スペースも減少してすっきりしました。

最終の鏡面仕上げ並びにコーティング処理は時間切れとなったので次回となりますが、最大の難関であった基本塗装作業は取り合えず終了できました。

今年もいよいよ年に一度のお仕事繁盛期に突入です。
まだまだやりたいことがたくさん残っているのですが、そうそう遊んでばかりはいられません(笑)。
2月中は自宅に帰ることも車いじりをすることもできなくなると思いますから、作業の再開は日誌の更新を含めて3月に入ってからになりそうです。

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