<純正フォグライトのHID化> Install Xenon bulb into Factory Fog Lamp
 
RAYBRIGのマルチリフレクターヘッドライト+HIDにより照射性能が大幅に向上したため、フォグライトが機能不足に感じられてしまいました。
そこで、以前購入して余っていたRAYBRIG製アシストライトのHIDバルブを、純正フォグライトに装着してみました。
写真は日中の撮影ですが、強烈な明るさのために周囲が暗くなってしまっていました。

フォグライトの右隣に見えるのは、ハイビーム用に装着したスポットライトです。

尚、現在(2003年8月)では6400KのH3用HIDバルブに交換してあります。


<フォグライトの取外し> Remove Fog Lamp

これについては、フォグライトバルブ交換日誌を参照。

See Fog lamp bulb installation.

<HIDバルブの装着> Install Xenon Bulb

まずRAYBRIGのアシストライトから、バルブ部分を取外します(バルブとケーブルは、反時計方向に20度程回すと取り外せます)。
純正フォグライトからH3バルブを取外し、装着用金具類を固定ビスを外して取り外します。また、コネクターとゴムカバーは再利用します。
 

バルブの取り付けは、H3バルブ取付金具固定用ビス穴を利用して、ビスにワッシャーをつけて、バルブの耳の部分を挟むようにして固定します。
取り付けるHIDバルブの発光位置とH3バルブの発光位置が、同一になるようにしなければならないので、バルブの装着前後位置については、ナットやワッシャー等を利用して正確に調整します。
この前後位置関係がずれると焦点が外れてしまい、本来の配光パターンを得ることができなくなってしまうので、注意すること。
ちなみに、RAYBIRGのHIDバルブの場合は、装着位置がライト本体から7mm後方となったので、4mm用ナット一個とワッシャー2枚で調整し、15mmのM6ボルトで固定しました。
勿論、H3リプレイス用HIDバルブであれば、このような面倒な作業は一切無く、そのままボルトオンです。

To locate bulb position, move 7mm to back side.

バルブの固定ができたら、純正フォグライト用のゴムカバーのケーブル通線口をカットして大きく広げ、バルブのコネクター部分を完全に露出させ、コネクターを着けます(左右のガイドピンに合わせて押し込み、時計方向へ回すとロックします)。
そして、その上からRAYBRIGのゴムカバーを被せ、それぞれ周囲をコンベックスで固定します。

Make hole on top of rubber cap and fix it.

<装着> Install lamp

フォグライト本体を取り付けます。
 

イグナイターは、真上のシャーシフレームにタッピングで固定しました。
またインバーターは、ヘッドライト用のBELLOF製HIDのインバーターの真上に2階建にして装着しました。
固定はBELLOF側の固定ネジ穴とRAYBRIG側の固定ネジ穴が同一場所だったので、長いM4ボルトにより共締めしています。

Igniter installed on side pole. Inverter installed on Head light inverter.

インバーターへの取電(点灯用電源)については、純正フォグライトの機能であるヘッドライトOFF時にパッシングを行った際の点灯を回避するため、スモールライトON回路によりONとなるリレーを介して、純正フォグライト電源回路へ接続を行いました。
純正フォグライトのマイナス側は接続しません。
リレーは手元にあったDC12V用1回路のものを利用し、スモールライトの取電は近くにあった車幅灯から分岐しました。

Connect relay contact to Factory's fog lamp +, and coil connect to parking lamp +. 

これにより、スモールOFF時のパッシングによりフォグライト点灯信号がきても、リレーがOFFになっているので点灯しません。
但し、スモールON状態並びにヘッドライトON状態でハイビームにすると、消灯してしまいます(車検上はこのほうが良いのですが…)ので、現在対策を検討中。 →対策
パッシングについては、ハイビーム用スポットライトが点灯するので問題ありません。

点灯テストと装着が完了したら光軸調整を行います。
フォグライトは、前後よりも左右に広く拡散させる配光なので、あまり上向きに設定してしまうと対抗車に対して大変眩しいものになるので、十分注意が必要です。
またフォグライトは、霧や豪雨時に限り使用するものであり、ヘッドライトの補助として使用するものではありません。たとえ適切な光軸であっても、左右に広い配光が対抗車の走行エリアに入り込むと幻惑を与えてしまうので、意味も無く点灯してはなりません。
Check angle.



<クリックすると大きい画像が見れる>
ヘッドライトOFFのパッシング時に点灯すること、及びヘッドライトON時のハイビームで消灯することは全てBCMからの指令によって行われているため、プログラム変更をする以外に動作を停止させることは出来ません。
そこで純正フォグライトスイッチに、ロジックスイッチと、その指令で動作するリレーを装着してON/OFFを単独で行うことにしました。
ロジックスイッチへの電源供給は、IGN ONまたはスモールONどちらでもOKです。
尚、ボンネット内ヒューズボックスの6ヒューズ(純正フォグライト用)は抜いておいた方が無難です。

尚、現在(2003年6月)では、ロジックスイッチによりフォグランプスイッチからダイレクトにフォグランプ点灯用信号を送出しています。


<使用レポート>
 

もともと純正のH3バルブをBosch製スーパーホワイトタイプに換装してありましたが、やはりHIDには遠く及ばず、路面は真っ白と化しました。
写真はヘッドライトのみと、フォグを追加点灯した場合の比較です。勿論、右側がフォグONです。
左右に広い配光により、右側の壁面が明るく照射されているのが分かります。そしてこれがともすると対抗車への幻惑につながるので、無意味な点灯は厳禁です。