<ヘッドライトバルブ交換方法> 
How to Change Head Light Bulb

光軸ズレが起こる可能性があるので、交換前に壁等を使って正しい位置をマーキングをしておくこと。
Check angle of Head lights on screen before work.



 
ボンネットを開けて、ヘッドライト部分にあるヘッドライトマニュアル動作用ツマミを回してヘッドライトをいっぱいまでポップアップさせる。
Open hood and raise up head light by manual.
両側面にある前面カバー固定用ネジを外し(プラス頭タッピングビス、外側1本、内側2本)、カバーを取る。カバーはヘッドライト開閉部カバー(ボディ面)の中央上部の金具に挟み込まれて固定されているので、まず上部中央を手前に引き出し、固定を解除してから斜め手前に倒すようにして取り外す(図1)。
また、サイドカバーの内側に光軸調整用の窓として丸いキャップが着いているが、脱着時に紛失しないように注意すること。外れてしまったら、紛失しないように保管する。
Remove both side screws and take out side trim. Don't loose round cap inside.
ヘッドライトを中間位置位まで下げる。両側面1本ずつと後側(下図)に2本あるトルクスヘッドタッピングネジを外す。
Raise light to half and remove bolts both side.
ヘッドライト開閉部カバー(つまりボディ表面の一部)を取る。
取り外したカバーは塗装面を傷付けない為にも布等で包んで適切な場所(車内が良い)に保管すること。その辺に適当に置くと忘れて蹴飛ばしてしまう場合がある!!
Down light and remove bolts back side and remove head light cover.
                                         
ヘッドライトカバーを固定するためのプラスチック製プレートが現れるので、固定しているトルクスタッピングビスを外してプレートを外す。
このプレートはヘッドライト開閉部カバーの取付位置を決めるので、ビスを外す前にプレートにテープ等を貼ってマーキングをして再装着時に取付置がずれないようにする。
Remove bolts on plate(location of this plate decide location of head cover therefore check and mark location of plate before remove.)
ヘッドライト本体を固定している3本のタッピングビス(10mmヘッド・プラス付)を外す(図6)。裏側の狭い隙間からの作業になるので小さなレンチが必要。
外れた途端にヘッドライトが傾いて下に落ちてくるので、支えながら作業すること。外す順番は外側の2本⇒内側の1本。
ヘッドライトハウジングを取り出し、バルブ固定ピンをツメから解除してバルブを引き出す。

Remove bolts back side of lamp unit and change bulb.

<注意>
新しいバルブのガラス面に手を直接触れないこと。もし触れてしまったらアルコール等油分を除去できる薬品で布(ティッシュ等は毛羽立つので駄目)を使って丁寧に拭き取ること。そのまま装着して点灯させると手に着いていた油分が燃えて固着しバルブの寿命が短くなってしまう。又、バルブには装着方向があり、ツメと切り込みがあって一定方向以外に装着することができないようになっている。

Eゴムパッキンを取りつけ、配線コネクターを奥までしっかり確実に接続する。
Install new bulb and rubber shade, and connect line.

F取り外しと逆手順で取り付けを行う。
Install head light unit.
 

ヘッドライト開閉部取付の際には、下にある固定用プレートの取付位置と相互関係にあるので固定する前に正しい位置にあることを確認する。
また、ボディと同じFRP製なので固定ネジの締め過ぎは、破損につながるので注意すること。
光軸調整窓キャップ(上図右の「2」)を着ける時は、キャップをはめてから、中央部を指で押し、しっかりロックをかけること。ロックがあいまいだったり、キャップ自体の弾力性が低下しているとキャップはロックされず、走行中に紛失してしまう。又、ロックできていても一定の時間経過後に自然に圧着力が低下して脱落してしまうので、2000年モデルから新しいタイプのサイドカバーになるようだ。既に紛失してしまっていたら対策品に交換することを薦める。



G光軸調整がずれた場合には調整を行う。明るいバルブを装着した場合の光軸ズレは他車に迷惑なのできちんと行うこと。
Check angle.
 
尚、光軸調整にはトルクスFE型(メス)、8mmが必要。
It is necessary to provide Torx female Screw Driver.

 
調整ノブは回転を90°変換させるギアが付いており、そこがこびりついて動き難い場合があるので、固いと感じたらボルト部分にCRC等を吹き付けてから作業を行うこと。無理矢理回すと調整ノブを破損してしまう場合がある(中空構造のため、見た目よりも遥かに軟弱)。
調整は上図右の「1」と「3」で行う。「1」が左右方向、「3」が上下方向の調整となる。
Check angle by "1" and "3" knobs.

調整時は、リアハッチ内の荷物は無し、ガソリンは2/3以上の残量、指定空気圧(2.1kp)が基準。
以下、光軸調整基準。
 If you forget to mark, see under followings.
 
 

1=バルブの水平中心  Vertical center of bulb
2=バルブの垂直中心幅  Horizontal center of bulb
3=車両幅の中心  Center of vehicle
4=7.62m(投射先までの距離)  Distance from wall to vehicle
6=地上からヘッドライト光中心軸までの高さ  Height from ground to bulb
1=上図の「2」部分  2 of chart above
2=上図の「1」部分  1 of  chart above
1⇔4=3.8cm
1⇔5=3.8cm
7⇔2=11.4cm
8⇔2=7.6cm
6⇔2=19.1cm 
Caution:This chart only for Japanese Traffic.

ハイワッテージのバルブを装着した場合、バルブの消費電力が120Wを超える場合は、リレーの装着とハーネス類の交換が望ましい。
純正のケーブルとリレーではそこまでが限界。又、同時点灯は行わないこと。
As you use higher wattage bulb, you should change harness and use relay.



<PIAAスーパープラズマバルブ使用レポート>

より明るいバルブが出る都度、何度かバルブを交換してきたが、PIAAのスーパープラズマが価格的に最上位であることもあって最も白く明るいバルブであった。私が購入したのは80Wタイプのため、取扱説明書ではバルブ保護のため停車の都度の頻繁なON/OFFを禁じている。ウルトラDIMを装着しているので停車時の消灯もトワイライト機能により完全消灯せず、また点灯時にも突入電流が流れることが少ないので今のところ頻繁な消灯でも問題無く機能しているが、なるべくやらないに越したことはないかもしれない。

光の具合としては、見た目は直接比較しない限り、ほぼHIDに匹敵する。ただ遠距離まで一定の明るさを誇るHIDほど全体に一定の明るさを保つことは出来きれていないように感じる。停車時の消灯については論議があるところだが、踏切や坂道などで車体が対向車に対して上向きになっていると(自分が逆の立場に置かれたことによる経験から)眩しいと感じることから、必要に応じて減光できる点がHIDには無い機能。
勿論、HIDでもただ消灯すれば良いのであって、HID自体は点灯、消灯の繰り返しによるバルブへのダメージは基本的に無い。
消費電流も僅か35W程度で140Wのハロゲンバルブに相当する明るさを得られるHIDは、やはり優れものである。いくらHIDに最も近い光を発するといっても所詮はハロゲンバルブであってキセノンには為り得ない。
 

キセノンバルブは、構造上、H4のように単一のバルブ内に二つの発光源を持たせることができないことと、バルブ内部に発光方向を制限させる機構を付けることが出来ないので、現状のライトハウジングへの装着は無理となる。
しかし現状で専用のものが新たに開発発売されるまで待つ(GMの2000年モデルでもHIDの採用車が見当たらないのでまだ当分先の話になってしまいそう)と、いつのことやら分からないので、ハイビーム対策を講じた上で、BELLOF製のH4対応品の装着をすることが最も現実的。
BELLOF製HID装着日誌
ハイビームによるパッシングは、たとえ4灯式であってもHID用キセノンバルブで行うことは機構上ダメージを与えてしまう可能性が高いため、4灯共にキセノンバルブが装着されている車種は無い。従って、ヘッドライトハウジングにはH4リプレイスタイプのHIDを装着してロービーム専用とし、ハイビームについては別途スポットタイプを装着する。
ハイビーム用スポットライト装着日誌

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