<2001年モデル用ホィール装着及びキャリパー塗装> 2001年5月12日
Installation of Wheels for Model 2001 and Painting Calipers

@ブレーキキャリパーの塗装 Paint Brake Calipers
 



Z06用キャリパー
Z06を見習ってキャリパーの塗装を行いました。

本来ならばキャリパーを外して単体状態で行うのが基本ですが、今回はブレーキオイルのエア抜き作業を嫌ってブレーキホースを装着したままで塗装を強行しました。
狭いホィールハウスの中での作業である上、4輪別々に行うのは少々面倒くさいものになってしまいました。
それ故、全部を塗装せずに見える部分だけに止めました。

キャリパー塗装用キット
使用した塗料は、知人から紹介されたキャリパー塗装専用の耐熱性(過熱する場所なので通常の塗料使用は不可)のものです。塗料(5色有り)、硬化剤、クリーナーがセットになっているドイツ製。 
但し、写真でも分かりますが、Z06用の赤と本品の赤は色が違うので、同じ色にする場合には、他の色も購入して調合する必要があります。 
本品はNekoのHPから購入しました。刷毛と混合容器、洗浄用シンナーは自分で用意です。  

Paint Calipers like Z06. Use special paint color for caliper.

硬化剤の混合により、塗料というよりは、キャリパー全体をカバーしてしまうといった感じのかなり粘度の高いものです。 黒のボディにシルバーのホィールの隙間から見える赤色のキャリパーは、かなり目立ちます。 
Z06用リアブレーキ冷却ダクトに赤のキャリパー、そして2001年用ホィールの組み合わせは、既製で存在しない不思議な外観を持つものになってしまいました。 
ちなみに掲載写真は、まだパッド交換前なのでブレーキクワイアットの塗布も塗装も行われていません。


周囲に飛散した塗料がかからないように十分なカバーを行い、さらにボルト部分、ピストン部分、ゴム部分は十分にマスキングを行います
刷毛による塗装だからといっても、思わぬところへ飛散するものです。 
今回、"CORVETTE"のロゴは残さず一緒に塗りましたが、残したいのであれば、塗装後乾燥してからシンナーで塗料を拭き取るか、ヤスリやコンパウンドで削り取ると良いでしょう。 

どうせ塗るならと思い、今回はキャリパーだけでなく、表から見えるキャリパーベースフレームも塗装しました。 
塗装前に、塗装面全体を付属のクリーナーで十分清掃し、油成分が残存しないようにします。
汚れが酷い部分は、ブラシやウェスで丁寧に落します。

Provide masking tape and brush. Mask bolt holes, piston and rubber parts.
Provide paint according to Manual.
Paint Base flame.

塗料、硬化剤は開缶前に良く振って混ぜます。用意した容器(必ずガラス、陶器又は金属製。プラスチック系は溶けるので駄目)に、塗料「3」に対して硬化剤「1」の割合で入れ、割り箸等で十分混合させます。
容量は、キャリパー一つに対して1/4程度で足りるので、4つ全部分でも全容量の8割位で足ります。混合させたら、そのまま15分程度放置し、もう一度十分かき混ぜます。硬化剤が多すぎると、この段階で粘度が高過ぎて塗り難い状態になってしまう(塗り斑も激しくなる)ので、その場合は、塗料を継ぎ足して適度な粘度にします。

刷毛で塗装したい部分を塗って行きます。一回目が塗り終わったら15〜20分程度乾燥させ、二回目の塗装を行います。さらに15〜20分乾燥させ、塗りムラがあったり下地が透けて見える部分があればさらに三回目の塗装を行います。
塗装中に塗料が硬化して塗り難くなってきたら、塗料を継ぎ足します。 

Paint caliper.

ピストン周辺とパッドの接する部分は見えないので、塗装はしません。Z06用キャリパーも塗られていません。
また、取付ボルト穴内部は絶対に塗らないこと。 塗装面以外に塗料が付着したら、シンナーで直ぐに拭き取ること。 
フロントは塗る面積が多いですが、見える部分が少ないので、比較的直ぐに塗りあがりました。それに対して、リアは面積こそ少ないですが、見える部分が多いので、時間がかかりました。

塗装が終わったら、約2時間以上乾燥させ、塗料が乾いていることを確認してからキャリパーを取り付けます。
表面を触って乾いているように見えても完全に硬化してはいないので、強く押すと剥がれたり痕が着いてしまうので、注意すること。

Dry over 2 hours and paint again.
After finished painting, stay 24 hours for complete dry.

装着したら、ホィールをつける前に、塗り残しの部分や塗り斑を補正します。 
粘度の高い塗料を、刷毛の塗り筋が出難くなるように奇麗に仕上げるコツは、垂れない範囲でなるべくタップリの塗料を刷毛につけて素早く同一往復方向に塗り上げることです。 
少ない塗料で、同じ場所を何度も塗ったり、刷毛の塗り方向を変えると、塗り筋が多く出来てしまいます。 
塗装終了後、完全乾燥するまで24時間必要なため、その間の走行はできないので、できれば4輪まとめて次々に塗って行ったほうが良いですね。
また、一旦硬化剤を混ぜたものは、24時間後には完全に硬化してしまうので、保存はできません。 
1輪ずつ順番に塗って行く場合には、使用する分量だけを出して硬化剤を混合させて下さい。

完全乾燥後に、塗り筋が残って表面が凸凹しているのが気になる場合は、耐水紙ヤスリの#800〜1200程度の目が細かい塗装仕上げ用に使われるもので、表面を磨き、コンパウンドで仕上げると良いでしょう。但し、塗りの厚さが薄かったり削り過ぎると下地が出て来てしまうので要注意です。
万一下地が出てしまったらその部分は再塗装するしかありません。


A2001年モデル用ホィール換装 Install Wheels for Model 2001
 

知人がUSAより2001年モデル用ホィールのクロームメッキ仕上げバージョンを購入されたことで純正品が余り、そのおこぼれに授かることができました。


新しいローター&パッドと塗装されたキャリパーが、広くなったホィールの隙間からはっきりと見えている様は壮観です。
99年モデル用ホィールと比べて重量的にも軽く仕上がっているため、ローター共々バネ下加重を軽減させることに貢献しています。 
ちなみに、センターキャップのロゴは刻印をプラスチック用塗料で着色し、クリアー仕上げしてあります。
塗装前に、塗装部分を塗料専用薄め液にて清掃してから白、赤、黒の順番で塗ります。それぞれの色は、塗装後十分乾燥してから次を塗ります。
全部塗り終わったら、十分乾燥させ、クリアーを3度程塗ります。
また、ホィールナットは、クロームメッキされた別の既製品(トヨタ車用、T12、1.5mmピッチ)を使用しました(レンチ径21mm)。 

Lighter than '99. Center caps are painted by plastic color.



<使用レポート> Report
@キャリパー塗装
刷毛による粘度の高い塗料の塗装は、表面に塗り筋をつくらないように奇麗に行うにはかなりの技量が必要でした。結論から言えば、正面から見える部分については大きな刷毛を使って一気に塗り上げ、脇や裏の見え難い部分だけを、小さな刷毛で塗りこぼしが無いように回数を分けて丁寧に塗り上げて行くと良いようです。
実際、最初の塗装では塗り斑が多く残存してしまったため、乾燥後に一旦表面から見える目立つ部分は耐水紙ヤスリで削り取り、再度塗装をし直しました。
従って、塗料は十分な量が入っているものの、結局全部使い果たしてしまいました。今後、何かで剥がれ落ちることを予測して、一応新しいものをもう一回注文しておきました。
A2001年モデル用ホィール換装
やはりバネ下荷重の軽減は素晴らしい効果があると感じました。フットワークの軽さは走り始めから感じることができ、さらに高速域での安定性も増しています。マグネシュームホィールのほうがさらに軽量ですから、98年モデルまで標準装着されている方が羨ましい限りですね。
後から別オーダーをすると、現地価格でも4本で実に$2000に達する高価なものです。
大きく広がった隙間からは、中のローターやキャリパーがいつもはっきりと見えるので、デザイン的にもキャリパーの着色と、クロスドリルド&スロッテッドローターの装着は壮観ですね。
センターキャップのデコールロゴ部分は暇に任せて塗装しましたが、通常の洗車作業程度で剥がれることは今のところありません。