<Z06(LS-6)用インテークマニフォールドの装着> 2001年7月8日
Installation of Intake Manifold for Z06(LS-6)
 

[効果:体感できるほどのパワーアップは無いが、レスポンスの向上は見られる。ハイエンドの伸びが良くなる。]

Z06(LS-6)用インテークマニフォールドを装着しました。

圧縮比の違いもさることながら、インテーク系がチューニングされていることで、パワーアップしたLS-6エンジン用のインテークマニフォールドは、LS-1に比べて吸入エア量が増大しており、本品装着で約10HPのパワーアップがのぞめるそうです。 ただ、見た目だけで違いを判別するのは困難でした。
本体は、プラスチック製の一体成型された軽いもので、ガスケット類は新しいものが全て製品に装着されています。またベイパーベント(クーラント)ホースの配管が99年モデルとは異なるようで、2001年用と称した新しい別のものが付属していました。
作業は、慎重を要する部分が多いので、素人が作業に手を出すのは危険です。


【注意】
本品は99年モデルに装着したものですので、97〜98年及び2000年以降モデルと詳細で違う場合があります。


<純正インテークマニホールドの取外> Remove Factory's

作業開始前にバッテリーのマイナス側を外します。 Disconnect Battery Negative before work.
 

スロットルボディとエアフローダクトをつなぐホースをバンドを緩めて外します。
スロットルボディへの接続コネクターを外します。

Remove Air Flow Duct from Throttle Body.

ヘッドカバーを外します。

Remove Cover both side.

PCVチューブをスロットルボディから外します。

Disconnect PVC hose from Throttle Body.

クーラントホースをスロットルボディから外します。スロットルバイパスを装着している場合には、バイパスパイプからホースを外します。
外した時にクーラントが漏れるので注意。またクーラントが熱い時の作業は禁止。

Disconnect Coolant Hose from Throttle Body.
As installed Throttle Coolant By-Pass, also disconnect hose from By-Pass pipe.

スロットルボディをインテークマニフォールドから外します。上1本、下2本(10mm)です。
ガスケットは、新しいマニフォールドに付属しているものを使用するので、外す必要はありません。

Remove Throttle Body from Intake Manifold.

インテークマニフォールドの入口部分にある、AVAPホースを抜きます。
ホースのコネクターは、ロック式になっています。
外側のプラスチック製の固定リングを、先の尖ったものでこじ上げるようにすると緩みますが、あまり強い力をかけると、壊れてしまいます。根元をしっかりもって抜いても良いです。
AVAPレギュレーター本体をインテークマニフォールドから外します。

Disconnect AVAP Hose from Intake Manifold.
Remove AVAP from Intake Manifold.

インジェクターの接続コードを全て外します。
コネクターには、脱落防止ピンがついているので、それを外してから抜きます。
ピンのコネクター根元(インジェクター側)に噛んでいる部分を、先が尖って鉤型(Γ)に曲がっているものを差し込んで、横に引っ張りながら上に持ち上げると取れます。
ピンは非常に小さく軽いので、抜く作業時には紛失しないように注意すること。

Disconnect all connectors from Fuel Injector.


フュールラインを固定しているボルト(10mm)を外します。

Remove bolts from Fuel Line.

フュールラインをインテークマニフォールドから外します。インジェクターの根元をもって、一つずつ丁寧に少しずつ抜いていきます。インジェクターにはOリングが着いているので、無くさないように注意。
作業中に気化したガソリンが出てくるので、これ以降は火気厳禁(禁煙)です。

Remove Fuel Line from Intake Manifold.
No Smoking.

フュールラインが抜けたら、燃料ホースに負荷をかけないように注意しながら回転させて、邪魔にならないところへ避けておきます。インジェクター先端には、埃等が付着しないようにカバーをかけておきます。
くれぐれもインジェクターがそこに置いてあることを忘れて何か重たい物を上に載せたり、ぶつけたりしないように注意して下さい。

Turn Fuel Line 180°and put on left side.

インテークマニフォールド固定ボルト(8mm10本)を外します。
但し、8、9番のボルトはこの段階では緩められるだけで、抜くことはできません。

Remove bolts from Intake Manifold.

ブレーキバキュームアシストのバキュームホースを、固定金具を緩めて抜きます。

Remove Brake Master Vacume. hose.


インテークマニフォールドを、上に持ち上げるようにしながら前方向に少しずらし、抜けてなかったボルトを2本抜きます。
インテークマニフォールド後方の、奥に隠れている部分に接続されている、MAPセンサーへのコネクターを抜きます。
次にバキュームホース(太、細2本)を外しますが、まずは、L字型のゴムホースを介して接続されている、細いプラスチック製ホースを抜きます。
その段階で、さらにインテークマニフォールドを手前に動かして、太い方のホースを、固定金具を緩めて。ずらしてから抜きます。太い方は、先に外したブレーキバキュームアシスト用につながっているホースなので、たぐり寄せることができます。
ここで、ようやくインテークマニフォールドが外れます。
取り外し後は、異物等がエンジンインテークに入って行かないように厳重注意。インテーク口をガムテープ等で塞いでおくことを薦めます。

Move Intake Manifold to the front a little and disconnect Vacuum hoses and MAP sensor connector.
Remove Intake Manifold.

PCVパイプ固定金具のナットを外します。
このナットが止まっているボルトが、ベイパーベントパイプ固定ボルトを兼ねています。

Remove PCV pipe nut.

インテークマニフォールドの下にある、ベイパーベントパイプを、ボルト(8mm)を外して取り外します。
外した時にクーラントが漏れるので、エンジンブロックインテーク内に入って行かないように注意

Remove Vapor Vent Pipe.



<インテークマニホールドの装着> Installation
 付属の新しいベイパーベントパイプを取り付けます。また、後方の2箇所には、付属の栓を装着します。
最初は、必ず手で締め込んで行きます。ボルトの締め付けトルクは15Nm
実は、何故こうする必要があるのかについては不明です。また、このパイプから出るクーラントはスロットルボディに接続されているので、スロットルボディバイパスを行っている場合には意味を為しません。

Install new Vapor Vent Pipe to the front side and install blind sockets to the rear. Tighten 15Nm. 


新しいインテークマニフォールドの細い方のパイプに、バキュームホース接続用のL字型ゴムホースを着けます。
8、9番用ボルトに、ボルトロック剤を塗布してから差し込み、装着位置よりやや前側に置きます。
後方の、外したMAPセンサーのコネクターを接続し、太い方のパイプにバキュームホースを接続ししたら、固定金具を着けます。
次に、もう少し奥まで位置をずらして、細い方のホースを手さぐりでL字型ゴムホースに差し込みます。
差し込んだら、固定ボルトがネジ穴に入る正しい位置まで移動させます。

Insert  No.8 and 9 bolts into Intake Manifold and put on engine.
Connect 2 Vacuum hoses and MAP sensor. 

残り8本のインテークマニフォールド固定ボルト(8mm)にボルトロック剤を塗布したら、最初は、必ず手で締め込んで行きます。
その後、左記の番号順で、シーケンシャルに最初は5Nmまで締めて行き、その後、10Nmまで増し締めします。

Install Intake Manifold.
Tighten 5Nm a first pass in sequence. Tighten 10Nm a final pass.

ブレーキマスターバック用バキュームホースを接続し、固定金具をつけます。

Connect Brake Master Vac. hose.

フュエルラインとインジェクターを、インテークマニフォールドに取り付けます。
パッキン(Oリング)が着いていることと、インジェクターに塵等の異物が付着していないことを確認します。
それぞれの位置や傾きを正確に出して負荷かかることなく上から手で押し込んでいきます。全部が均等に定位置までしっかりと挿入します。
フュエルレール固定用ボルト(10mm)で固定します。最初は、必ず手で締め込んで行きます。締め付けトルクは10Nm

Install Fuel Line with Injectors.
Fuel Rail bolts tighten 10Nm.

PCVパイプ固定金具のナットを締めます。

Screw PCV pipe nut.

AVAPホースを接続します。ロック音がするまでしっかり奥へ差し込みます。
AVAPレギュレーターをインテークマニフォールドに装着します。

Connect AVAP hose to Intake Manifold.
Install AVAP to Intake Manifold.

インジェクターへのケーブルを接続し、脱落防止ピンをつけます。

Connect Injector wires.

スロットルボディを装着します。最初は必ず手で締め込んで行きます。締め付けトルクは12Nm
ポジションセンサーとモーター用コネクターを接続します。

Install Throttle Body and connect wires.
Tighten 12Nm.

PCVチューブをスロットルボディに取り付けます。

Connect PCV Hose to Throttle Body.

ベイパーベントパイプのクーラントホースを、スロットルボディに取り付けます。スロットルバイパスを装着している場合には、バイパスパイプに取り付けます。
ホース固定金具をつけます。

Connect Vapor Vent Hose to Throttle Body.
As use throttle By-pass, connect by-pass pipe.

エアフローダクトを接続して完了です。

Install Air Flow Duct.

各コネクター類、ホース類が全て接続されていることを確認します。
外したバッテリーのマイナス側を接続します。締め付けトクルは15Nm
Connect Negative Battery Wire tighten 15Nm.

エンジンを始動し、インジェクター周辺からの燃料漏れが無いこと、インテーク付近からエア吸入漏れやバキューム漏れの音が無いことを確認します。
一旦エンジンを止めて、DTCによりエラーが出ていないことを確認します。

Start Engine and check. Stop engine and check DTC.


<使用レポート> Report
 
作業開始から完了までは約4時間。後方の奥に隠れた部分の脱着作業が、最も大変な部分でした。
まず始動の瞬間から音が違ったので、期待満面で走行を始めたのですが、目立った変化を味わうことはありませんでした。アクセルをドンと大きく開けた時の回転上昇時間が、若干早くなったように感じです。

It took almost 4 hours. The sound of engine changed so that I expect power increased so much however no feeling. so much.

実際どの程度パワーがアップしているのかは分かりませんが、いずれにしても体感という部分だけで言えば、MAF、スロットルボディ、エアフローダクトを交換した時ほどの変化は得られませんから、10HPアップは少々過大評価ですね。MAF等他のチューニングが施されていない状態での装着であれば、もう少しパワーアップを体感できたのかもしれません。
理論値だけを見るならば、MAF類の交換は、3点まとめて行ったことで18PH以上のアップが実現していることになるのですから、それに比べて10PH程度?では、さしたる変化にはならないのでしょうか。
インテークマニフォールドを外した時に、ブロックのインテークポートを見たのだが、内壁はザラザラの仕上げでした。これを研磨したら、さぞかしパワーアップするのだろうと思うのは私だけでしょうか・・・。

I don't know how much power increased. Only feeling, to change MAF, Throttle Body and Air Flow Duct with Air Filter make much more feeling of increasing power.


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