必要工具:トルクスドライバー(T-10・T-15)、7mm、10mmソケットレンチ、抵抗又は可変抵抗(600〜10kΩ)、ハンダとコテ、ニッパ、ケーブルストリッパー、リレー(DC12V/2回路)、配線用ケーブル、マイナス型時計ドライバー(つまり先が細いもの)、絶縁用テープ
本品は99年モデルに装着したものですので、97〜98年及び2000年以降モデルと詳細で違う場合があります。 |
ヘッドアップディスプレイの表示照度は、本体のスライドレバーにより調整され、さらに運転席内の照度により自動調整する機能が備わっていますが、夜間では調整範囲を超え明る過ぎてしまう場合が多い為、照度調整を行う必要があると感じました。
その為、ヘッドライト点灯時に一定の割合で照度が減光すれば毎日必ず起るであろう昼と夜の頻繁な調整を行う必要が少なくなります。
To drive at night, HUD display become brighter, then add resistor to HUD circuit when light is ON.
回路自体は大変簡単にです。
純正の照度調整用可変抵抗(20kΩ)にスモール点灯時にON、消灯時にOFFとなるリレー(但しOFF時にも別の回路が接続される2回路タイプが必要)を配して直列に抵抗を入れれば良いだけです。
@ フォグライト/リアハッチリリーススイッチユニットを外します(向かって左側奥にロック金具が付いているので、左側の隙間にマイナス型時計ドライバーーを差し込み、周囲に傷を着けないように注意しながらスイッチ全体を手前に引き出します)。
接続されているコネクターを抜きます。中のトルクスネジを外します。 A センターコンソールを外します⇒脱着方法はNAVI取付日誌を参照。 Remove center trim(See installation report of Navigation System). |
B ハンドル下のアンダーカバー奥のトルクスネジを2個所外します。 C アンダーカバーを外します(フォグランプ/リアハッチリリーススイッチ部左側にロックがあるので手前に引き出すと外れます)。エアコン用の温度センサーのコネクターを外します。 D メーターハウジング下部、ハンドルの付根奥の両脇にメーターハウジング固定ボルト(7mmヘッド)を外します。又、メーター表示部上の屋根部の左右2個所のトルクスネジを外します。 Remove under trim. |
E メーターハウジング全体が緩むので、左側を手前に引き出して隙間からHUDユニット操作部のコネクターを抜きます。
Move Meter Housing(not necessary to remove Column) and access to connector of HUD. |
注意:ステアリングを取る必要はありません。又、ステアリング付根部分にはエアバッグ用の配線があるので、無闇に配線に負荷をかけたり、回路をいじったり、コネクターを抜いたりしないこと。ハンドルの脱着にはエアバッグ機能を停止させる別の手順が必要です。
@ HUDコネクター配線の内、紫色を途中で切断し、上図のようにリレーを入れて配線を行います。
リレーはDC12Vの通電時にONとなる回路と、非通電時にONになる回路と両方付いているものが必要です。入れる抵抗は600Ω(1/4W)程度が適当ですが、減光量が調整できる可変抵抗(10kΩ)を使用した方が便利です。運転席足元上のダッシュアンダー部の適当な場所に取付ると良いでしょう。 A リレーの動作電源となるスモールON信号(+)は、同じコネクターの緑色の線(スモールONで+12Vが来る線)から分岐、グランド(−)は黒色から分岐又はボディアースから取電します。 Add resistor(600 ohms) or variable resistor(10K ohms) with relay on purple line(see chart). Get positive power from Green Line. Black is Ground. |
各配線や接続はハンダ又はギボシコネクターで確実に行います。又、接合部は必ずテープ等で絶縁し、むき出しにしないこと。
B 配線が終ったらHUDにコネクターを接続し、動作テストを行います(エンジンはスタートさせずにIGN ONだけで行う)。When parking lights is ON, the relay work and resistor is inserted.
C 外したものを元に戻します。ビス類は一部を除いてほとんど取付相手側にメス側があり、簡単にずれたり外れてしまうものがあるので、ネジ取付時に位置を確認して下さい。直ぐに緩んでずれてしまうものは、ペンチ等で装着部の隙間を小さくして圧着力を強くすると良いでしょう。
ネジ類は一個所毎に最後まで締め付けず、部分全体のネジが付いてから取付位置を確認し、ずれ等が無いように修正してから増し締めをします。
又、スイッチ類のコネクターの再接続を忘れないように注意して下さい。
D エンジンを始動し、各機能が正しく動作していることを確認します。
自己診断機能のエラー表示を確認し、今回行った配線コネクターの脱着によるエラー発生は全てリセットし、再度エンジンをかけなおして再発生が無いことを確認します。